この間ネット配信で「おジャ魔女どれみ」を見つけ、私の子供時代を思い出しながらイッキ見した!2000年代初頭からフランスで放送されていた子供向けのテレビ番組で、70年代〜90年代の日本のアニメが放映されていて、よく見ていたな〜。

 特に今でも懐かしく記憶に残っているのが、学校のお昼休み時間の間に放映されたもの。家が学校と近かったため、お昼休憩に家でご飯を食べて、アニメの一話を見てからまた学校に行っていた。その番組のおかげでおジャ魔女ドレミ、小公女セーラ、キャプテン翼、魔法のプリンセスミンキーモモなどいっぱいアニメを見て、私の子供時代の思い出になった。

でも実は、その日本のアニメはすでに70年代からフランスのテレビでたくさん放映されていた。78年に始まって、その後87年から97年まで放送されていた「Club Dorothée」(クラブ・ドロテ)という、今でも強い印象を残した若者むけのテレビ番組によって日本のアニメが大流行した。当時のフランスの子供達も、日本と(ほぼ)同じアニメを見て育ったというわけ。

日本製アニメはヨーロッパのものより安かった理由から、内容をあまり気にせず大量に放映権を買って放映されていたらしいが、その中で「北斗の拳」など子供向けではないものも一緒に放映されて、90年代初頭あたりに教育関係者や政治家などから日本のアニメは強い批判を浴びた。その結果、「北斗の拳」など一部のアニメは、もっと子供向けにするためにセリフやストーリーが大幅に変更されたりカットされたりした。

Club Dorothéeなどの番組が残した「遺産」から、また私が見ていた2000年代の番組で再放映されて、新しい世代も同じアニメ(と新しいもの)を見て育った。昔若者だった親も子供と一緒に懐かしく見られて面白いな。国や世代を超えて、みんな懐かしいものは(ほぼ)一緒なんだね!


リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。