コロナ禍スタートから1年くらいは、日仏の往復に躊躇していた僕。でも昨年から徐々に往復を再開し、今年は中盤から日本政府の入国制限が緩和される方向にあり、行き来が加速し始めました。夏から秋にかけてあと3往復はするつもりです。というのは、パリコレクションと日本での蚤の市イベントの両方にタイミング良く参加したいから、という欲張りな理由。まぁ、仕事です。

 昨年と今年は、日本に帰国すると6日間のホテル隔離+自宅やホテルでの自主隔離という規制のあった時期もあり、外国へ行く人も日本に来る人もほとんどなく。飛行機に乗っても写真のような光景でした。ビジネスとエコノミー合わせても20人以下はごく普通の乗客総数。でも、5月に乗ったフランクフルト-羽田便は満席でした。今回乗った6月中旬の羽田―フランクフルト便は、一人で3席を独占できたので混雑とはいえず。規制緩和によって波が生まれたのでしょう。それにしても極端。

 さて、今回パリに戻ってきて驚いたのが、ヨーロッパ諸国からの観光客の数。カフェを覗いても、地下鉄に乗っても満員。フランスは、コロナの新規感染者数が相変わらず日に5万人以上に上り、ヨーロッパ全体でも極端に減っている国はありません。でも、ウクライナ情勢によりコロナへの意識が薄れ、「旅にでも出ようか」ということになったのでしょう。侵攻も疫病も2カ月後にどうなっているのかわからないし、今すぐにでも行かなくちゃ、という焦りのようなものもあるのかも。慎重な国民性ゆえに、日本人観光客の数はまだまだ少ないけれど、日本への入国規制が緩和されつつある昨今、ヨーロッパ旅行をするなら今年の秋でも年末でもなく、絶対に今です~。


トモクン

トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。

●友くんのパリ蚤の市散歩 

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