公園で見つけた鍵。紛失には注意!


 ボンジュール! こちらフランスは、夏のバカンス真っ盛り。フランスでは年間5週間の有給休暇があり、子どもの休みに合わせて夏には長めの休暇を取る人が多い。春あたりから、みんなの間では「今年の夏、バカンスどこ行くの?」という話題が出てくる。バカンスのために生きるフランス人、と言われるのも大げさではない気がする(笑)。

 さて、長期で旅行に出ると気になるのが、留守中の家のこと。フランスは空き巣が多いので、郵便受けに郵便物がたまっていると、防犯上よくない(留守だとバレてしまうため)。育てている植物も、水やりしないと枯れてしまう。旅行先で、盗難などで自宅の鍵を失くしてしまうかもしれない。などなど、考えだしたらキリがないけど、いろいろ不都合が出てくる可能性がある。

 そこで、フランス人はどうするのかというと、信用できる隣人などに、スペアーの鍵を預ける! 自宅の鍵を預けるほど信用できる人に出会えるかどうかは運次第だけれど、幸い、わが家はそういう隣人たちに恵まれた。毎年、仲のいい隣人たちの間でバカンスのスケジュールの確認をし合い、鍵の預け合いっこをする。相手の留守中、郵便受けをチェックして郵便物を保管したり、家に入って(!)植物の水やりや換気をしたり。家族以外の人に鍵を預けるなんて!と初めは驚いたけれど、ここまでの信頼関係を隣人たちと築けるのは、幸せなことなんだとしみじみ感じている。メルシー!


ちはる

関西出身、2003年よりフランス在住。超年下パートナー、

娘、息子との4人家族。パリを拠点にいろいろ楽しく活動中。

●Coucou mes amis  -フランス便り-

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