英語禁止ゲームがあるぐらい、日本語はカタカナ語が多い印象だ。ついつい英語や和製外来語を使ってしまって、カタカナ語抜きでは意外と難しい。英語が国際言語になり、さらにSNS、インターネットなどの普及で、英語が現地の言語と混ざり合っているのだ。これはフランスでも起きている現象だ。

買い物中のカタカナ

 日本のように、日常生活に浸透した英単語もあれば、特に広告業界、ビジネスなどでは「英語の方がカッコいい」や現代っぽい感じがするからあえて英語を使う時がある。新しいフランス語の単語を作っても、流行りや響きの良さや短かったりするから英語が使われ続ける。このままだとフランス語が滅びると焦りを感じるフランス人も結構いて、もはや社会問題になっている。面白いことに、歴史を遡ると実は英語の中に元々フランス語から来た言葉がたくさんある。今は違う発音や書き方などで気づかないこともあるが、フランスとイギリスそしてヨーロッパの歴史の中で、お互い影響を受けてきた。

 フランス語が公用語であるカナダのケベック州も、英語に囲まれながらフランス語を守ろうとしている。商業活動にはフランス語を使う法律があって、例えば英語の「Kentucky Fried Chicken」の略である「KFC」は、ケベック州ではフランス語に訳した「Poulet frit du Kentucky」の略「PFK」になっている。世界中で使われるフランス語ですが、毎年3月20日が国際フランス語圏の日だ。フランス語を公用語としている国ではもちろん、日本でもその辺りの時期にフランス語関係のイベントが開催されるようなので、気になる方はぜひご参加ください〜。


リラ

東京で翻訳者としても活躍する29歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。