GW、ベトナムはホーチミン、ダナン、ホイアンと3ヶ所旅行してきました。一言で感想を言うと……みんな、今度の休みベトナム行こうぜ!ご飯美味しい、人は親切で真面目、腹も壊さないで済んだ、3拍子揃ってます!そもそも、仏統治下の建築物が多く残る街並みを見てみたいのと、東南アジアを旅行しまくった友人が「ダナンが一番!」と言っていたのが忘れられなかったのです。そして、アメリカ行きもヨーロッパ行きも高かったのも本音です~。


 ホーチミンではホテルマジェスティックという統治下に作られたクラシックなホテルに滞在。チェックインではものすごいシンナー臭。お客が居ようがフロントのペンキ塗り変えを続行するおおらかさに、外国来た~!と感激。子どもが期待していたホテルのプールは、なぜか水深1.9メートルで、子どもは救命胴衣着用必須。巨人用なのか。心配だから私 が付き添おう、と入ったらゴボォ!全然私浮かないぃ!そうだ、私泳げないんだった。ベトナム人監視員さんが大急ぎで救命胴衣を持ってきてくれて、事なきを得ました。夜はホテルのルーフトップバーでバンド演奏があるというので覗いてみると超CHICAGO。ホテルカリフォルニアを熱唱。私は一体どこに居るんだっけ。混乱しながら外の川に浮かぶ魚の形の屋形船を眺めながらスイカジュースを傾けたのでした。


 お次はお目当てのダナン。山の上のホテルではベランダに猿がやってくると評判(悪評?)で、ホテルのお兄さんが「絶対に扉を開けっ放しにするな」と何度も確認される。真面目な日本人なのでしっかり閉めていたら全然猿が来ないので、娘たちがブーブー。一向に現れないので、ヨシ、呼び寄せよう。部屋に置いてあったフルーツをベランダに置いて待つことに。ノリのいい猿さんが速攻やってきました。喜んだ娘が次々とフルーツを置き、扉を置いて待っているとお猿さんが「マジ?!」って顔で信じられない様子でフルーツを取っていって、「お店屋さんだと思ってるんじゃない?」と娘も喜んでウィンウィン。次に泊まる方、すみません。たぶんまたアイツが来る。嬉しかったのがホテルには子どもを無料で預かってくれる部屋があり、その間に親はマッサージへ行けたこと。最初にオイルを選ぶのは日本でも体験したことがありますが、その後音叉を耳、脇、鼠径部に当てる謎リラクゼーションスタート。何の音階なのかわかりませんが、ボーという音をひたすら聴かされる謎タイム。この音叉にいくら払っているんだろう、というのが気がかりで癒されなかったのは秘密です。長時間預けられていた娘たちを心配していましたが「お姉さんがケータイのグーグル翻訳出してきてコミュニケーションできたよ」。ほぼホンヤクコンニャクである。


 ダナンから車で数十分の世界遺産の街ホイアンは、ちょうどランタン祭り開催日。ラプンツェルのように、川の上の船から無数のカラフルなランタンを流すお祭りです。薄暗い街並みにランタンが輝き、「うわ~ディズニーシー……」と言いかけ、ストップ。世界を旅して出くわす絶景を見て「ジブリみたい」と「ディズニーみたい」と言ってしまうのを自らに禁じたはず!実際、ホイアンの街はお祭りを見に来た観光客が世界中から集まり、イモ洗いの如く混みあっていて、積極的な物売りさんをかわすのも大変。ディズニーシーの方が快適に歩けます。ボートに乗って、ランタンを流すときはお願い事をするようで、次女は「アイちゃんが元気になりますように」私、もしかして元気じゃないのかな……。ランタンが川に流れていく様子はロマンティックで、世界遺産さすが、と感激して船を降りようとすると船頭さんが「マネーマネーチップチップ」そうだ、ここ夢の国じゃなかったんでした。


吉野亜衣子

ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。

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ノアゼットプレス編集長 Aiko Yoshino「続・毎日パリで困ってました!」|note