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10周年記念本、出版決定!

アート

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ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会  ピエール=オーギュスト・ルノワール   オルセー美術館

降り注ぐ木漏れ日に包まれる楽しいひととき。見ているこちらも楽しくなりますね。今回は、絵画は楽しいものでなければならないというルノワールらしい作品を紹介します。19世紀後半、この絵の舞台であるモンマルトルは、都市と自然、両方の面を持つ社交場として人気で、芸術や文化の中心として芸術家からも愛されていました。

カミーユ・クローデル/ワルツ/ロダン美術館

しっかり抱き合い、溶け合うかのようにワルツを踊っている二人。腰から流れるようなドレープと斜めにとられた軸により、その動きはとても滑らかで美しい。女性の艶やかな質感の背中と、男性の筋肉の力強さは官能的な愛を表現しています。作者は、フランスの彫刻家、カミーユ・クローデル。ロダンの弟子であり、恋人でもあった女性です。

カミーユ・ピサロ / テアトル・フランセ広場とオペラ大通り、陽光、冬の朝 / ランス美術館

パリの中心オペラ大通り。オスマンの完成させた代表的な近代パリの街並み。手前の広場から奥にはオペラガルニエへ真っ直ぐのびる通り。そしてそれを横切るように地面を走る冬の陽光の帯が印象的です。19世紀後半のパリの冬の風景。冬の空気感と光そして通りを行き交う人々や馬車の活気も伝わってくるようです。

アンリ・ルソー / シャラントン橋の洗濯船 / バーンズコレクション

19世紀、モンマルトルに、バトー・ラヴォワール(洗濯船)と呼ばれる集合アトリエ兼住宅がありました。
洗濯船とは、その名の通り、洗濯をする船のことです。当時パリでは、セーヌ川で洗濯するのが一般的で、川の好き勝手な場所で洗濯し、衛生状態も良くありませんでした。そこで洗濯船と呼ばれる屋根付きの船を川べりに設置し、洗う場所を決めることによって衛生的な場所を確保したのでした。

エドゥアール・デタイユ 

正装した紳士淑女で溢れかえる大階段。当時の熱気と人いきれまで伝わってきそうですね。1875年のパリ・オペラ座の落成式の一コマで、フランスの画家、エドゥアール・デタイユによって描かれました。パリ・オペラ座といっても、初代オペラ座はルイ14世の時代に作られ、現在パリにある有名なものは13代目です。