個人的には…。
スーパーでお金を払う前に商品を飲み食いする、電気メーターに小細工して支払いを逃れる、など、フランスにやってきてビックリした日常茶飯事は枚挙に暇がないのだけれど、何よりもショッキングだったことは、街なかで大麻を吸っている人が普通にいることでした。写真は、僕が住むパリ随一の繁華街の道で発見したもの。大麻の抽出物と煙草のフィルター部分が入ったビニール袋で、こんなものがごく当たり前のように落ちていたりするのです。
一見矛盾していますが、フランスは昔から大麻の所持は認めても、売買には厳罰が処される国でした。例えば、自宅で栽培して個人的に使用するのであれば問題ないようで、クローゼットの中で大麻を育てるキットも売られています。身近な存在である大麻。これまでに、使用している友人は何人かいたけれど、感情の起伏が激しく制御不能に陥ったり、約束事を守れず簡単に反故にしたり、そんな人が多かった印象。
というわけで、個人的には大麻を常習的に使用している人との接触は避ける傾向にあります。ただ大麻に頼らなければならない人も多く、合法化の声が強まる中、議論を重ねるべき論題になっているよう。取り敢えず、プチ被害者の僕は距離を保ちながら静観するほかはないようです~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
●友くんのパリ蚤の市散歩