生まれ育った国と違う国に住んでみると、いろんなことにカルチャーチョックを感じたり、慣れるのに時間がかかるものがあったりする。その中ではもちろん言語、習慣、食べ物などがあるけど、日本の場合は初めて来るまで思いつかなかったことは気候。日本は、フランスと同じく春、夏、秋、冬という四季があるので、そこは大体同じだと思っていた。
初めて来たのは、2011年の7月下旬だった。昼間に成田空港について、中から外はすごく曇っていて、雨が降っていたことが見えていたのを覚えている。外に出ようとした時、ドアが開けた瞬間ドーンっと空気の重さと蒸し暑さに圧倒されて、呼吸が一瞬止まった!今までの私が知っていた環境からすると「雨=涼しくて冷たい」、その期待していた感覚と全く違って、今でもその瞬間を覚えている。それから日本の夏にある程度慣れて来たが、やはりフランスと大きな違いは梅雨だ。梅雨は東アジア特有の気象なのでフランスには梅雨の時期がない。もちろん雨や雷は少しあるけど、6月は大体天気のいい時期だ。その気候に慣れていたので、6月がこんなに天気の悪い月になるなんて、気分が落ちるね。
最後に気候とは違うけど、夏でいまだに慣れないのは、太陽が沈むのがすごく早いこと。南フランスだと夏は夜9時半〜10時まで明るいのだ(夏時間という制度があるため標準時だと8時半〜9時だけど)!東京は一番長くても大体7時頃までだから結構差はあるね。逆に朝、日がのぼるのは早いけど、私はそんなに早く起きないので、一日がすごく短く感じる!
リラ
東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。