10月末から2度目のロックダウンに入り、レストランが閉鎖したフランス。11月末よりロックダウンが段階的に緩和されていくのですが、現時点でレストランが再開されるかどうかがわかるのが1月中旬。なかなか先が見えない状況です。
そんな中先日、とある人気店にテイクアウトをお願いしていた料理を取りに行った時の事。書籍も多数出版、TVにも引っ張りだこの有名オーナーシェフがたまたま店舗におりまして、いろいろと現状を聞く機会がありました。
彼が言うには、こんな有名なお店ですらかなり厳しい状況だと。
フランス政府はレストランを閉鎖するにあたり、従業員を一時的失業者にして国が給料を保証したり支援金を出したりしたのですが、こういった人気店で働く人は料理の腕が落ちると困るため、どうしても毎日料理をさせる必要がある。また、パリの一等地に店舗を数店舗構えているけれど、閉鎖中でも家賃は払い続けないといけないし、その他諸々、毎月かかる諸経費が相当な負担になるのだとか。
普段は予約を取るのも大変で、デリバリーを開始したらあっという間に売り切れてしまうような人気店を運営しているにもかかわらず、今回のコロナ禍ではかなり苦労をしていると聞き、そうなると一体他の飲食業はどれだけの負担があるのだろうと、今のパリの飲食業界の現状が不安になりました。きっと日本も同じような状況にあるお店が多いかと思います。日本もフランスも世界が認めるグルメの国。これは国の文化であり財産でもあるので、国がきっちりと守ってほしい、そんな風に思っております。
マダム愛
東京で知り合った仏人男性に連れ去られ、気が付けばパリジェンヌとやらに。パリのレストランと生活、2つのブログを書いてます。
●マダム愛の徒然パリ日記
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