明けましておめでとうございます!素敵な年越しをされましたでしょうか。我が家は血なまぐさく2020を終えます。と言うのも、 先日長女が公園で鉄棒に激突して流血騒ぎがありました。間の悪いことに私が半年ぶりの美容院に行っている間の出来事。
美容師さんに「クレイジーなヘアスタイルで!」「オッケー今回はロンドンの陶芸家にするわ!」これでもかとカーラーを巻いてもらい、「イギリスの風、吹いてきました?」「まだ成田っすね~」とアシスタントさんと軽口をたたいていたら動転した夫から着信。「◎◎ちゃん、すごい血が出てる!」とだけ伝えてプツッ、ツーツー。後ろで長女の「もうやだー」の叫び声。ホラー映画の展開に震えました。ベラベラしゃべっていたお客が突然震えだしたので美容師さんも「大丈夫?」。事情を説明し、高速で終えてもらうことにしたのですが、大仏様の螺髪くらい巻かれたカーラ―と濡れ鼠のごとく薬液びしゃびしゃの頭です。メロスくらい走りたいのにこんなにも身動きが取れないなんて!
その間、血まみれの長女が「私死んじゃうの?」と泣くのを見知らぬお母さんが「私がいるから大丈夫」と抱きしめ、「口腔外科を探せ!」と見知らぬお父さんが周辺の救急病院を調べ、タクシーを捕まえ、下の子をあやして……、沢山の人が名前も告げず助けてくれたそうです。東京の人は冷たいんじゃない、トゥーシャイシャイなだけだったんだ!
東大病院に駆け込んだ長女は歯ぐきの上を縫い、ぐらついた前歯を抜いて治療完了。そのころようやく駆け付けたパーマ頭のロンドンの陶芸家に、長女が「??」母とわからなかったらしい。対面に喜ぶはずの長女が微妙な反応だったので看護師さんも「お母さんじゃないの??」。母です。私がタイミングの悪い母です。
念のため少し学校を休み、先生に事情をメールしたのですが返事なし。サッパリ。休み明け長女はなぜか「足大丈夫?」とお友達に足をジロジロ見られたそうで、休み中先生が「足を怪我して休んでいる」とクラスで説明していたらしいです。先生と色々BAD COMMUNICATION~。
さて、2020年の終わりもクリスマスマラソンがやってきました。それはフレンチインターナショナル学校の冬の風物詩。原価500円ほどの手作りケーキ8分の1切れが500円で販売されるのを見て心がひんやりする日。幼稚園では、子供がサンタコスプレでプレゼントを運ぶかわいい行事だったのですが、小学校からただの1キロマラソン大会に進化し、長女は毎週学校で練習を重ねていました。3位までメダルが授与されるそうで、珍しく神妙な面持ちで「メダルが取れないかも……」。これはメダルがもらえなくて泣くパターン!当日坂本龍馬も落ちこぼれだったエピソードを用意してお迎えすると「先生と一緒に走って楽しかったよ」と帰ってくるではありませんか!良かった……けど先生って?「一番最後だったの」。メダルどころかビリ!想像を超えてきた!「逆に大物だな!」と褒めたところ、「負けるが勝ちだよね!いえーい!」と前向きに捉え過ぎ。教育的に正しかったのかとっても不安です。
吉野亜衣子
ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。ソルボンヌ大学にてフランス文化を学び帰国。日仏文化交流のための NOISETTEを設立。
●NOISETTE公式ブログ 今日もパリで困ってます!