意外とシンプルな4点セット。日本もやっと普通にPCR検査が受けられるようになったのかー。

 1年近く探していた新居がようやく決定、引っ越しすることになりました。ステイホームならもう少し広い家に越したい。家の周りをうろつくしかできないのなら、接骨院と歯医者ばかりの町から出て面白い街に越したい。なにより、お嬢が小学校に入ってしまったら、気軽に引っ越しできなくなるぞ、ということで、毎週のように家探しをしてもはや趣味。

 あきらめかけたころ、3か月前に見て気に入って、家賃の高さで諦めていた部屋がまだ空いていることが発覚。値切れますかね、と不動産屋さんに聞いてみたら、「かなり厳しいけどやってみますぅ~」と営業さんが掛け合ってくれて、「OKでました!」

 セラヴィ!私の人生の3大楽しみである旅行もグルメも買い物も封じられた暗い日々にようやく彩りが与えられた気分です。去年の春くらいから無駄な幼稚園見学20回くらいしたね、オツカレ、私。「まだ決まらないですか?」と地元小学校から詰められ続けた生活も終わったね、オツカレ、私。数々の候補家の近くの小学校について何度も区役所に問合せするのも終わりだね、オツカレ、私。

今年のフレンチ小学校マルティグラ(謝肉祭)の仮装は警察官です!捕まえられたい男子に大人気だったそう。

 引っ越しが決まった翌日、安堵感のあまり38度の発熱。のどが痛くて、つばを飲み込むの辛いな、と思っていた所どんどん悪化。鎮痛剤を飲まないとつばを飲み込めなくなり、子どもの夜中の発熱時にお願いしているお医者さんの往診サービスにお願いしました。頼んでから3時間後くらいにピンポーン。言われるがまま30分前から換気をした酷寒な部屋で待っていると、防護服に全身を包み、マスクは2重、シールドも装着した完全防備のお医者様が登場。うわ~申し訳ねえ~、私のせいでこの服着るのに何分かかったんだ。絶対に年下の女医さんで、いろんな説明をしてくれるのにもう息切れしている。私より辛そうです。我が家のリビングで丁寧に診察していただいた結果、「喉の様子から見て、溶連菌による扁桃炎です」

 溶連菌て!幼稚園生がかかるやつ!たいそう仰天していると「誰の体にも住んでいる菌で、季節の変わり目とか疲れたときにバランスが崩れて悪さをすることがあるんです」そして懸念していたコロナですが「99,9%溶連菌ですが、念のため検査しますか?無料です」やります!二つ返事でお願い。さっきまで熱でぐったりしていたのに、「ほぉぉぉー、これが噂のPCR……!」変な声が出ちゃうほど興奮しました。試験管みたいなのに唾を溜めるだけで、レモンとか梅干を思い浮かべてくださいという注意書き付き。家だから、普通に冷蔵庫の中のレモンを眺めてみたり匂ってみたりして、難なく大量の唾ゲット。こちらで封をして周りをアルコールで拭いて、ジッパー付き袋に入れ、先生の持つ袋になるべく触れないようにインして完了。

 先生に「本当に大変な時にすみません、本当に助かります」と言ったところ、「そんなこと……言っていただけることほとんど無いんで……」と目を潤ませ言葉に詰まる先生。それを見てもらい泣きするたった今迷惑をかけた患者。「患者の皆様の健康が一番なんです。お大事に」と神様みたいなこと言い出す先生に「先生こそお大事にしてくださいね」と涙の別れ。なんじゃこりゃ。玄関前で今生の別れ風の熱いシチュエーションが繰り広げられました。抱きついちゃダメ!ソーシャルディスタンス!結果、翌日夕方には先生の見立て通り、陰性を知らせるメールが届きました。ほっ。


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吉野亜衣子

ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。ソルボンヌ大学にてフランス文化を学び帰国。日仏文化交流のための NOISETTEを設立。

●NOISETTE公式ブログ 今日もパリで困ってます!

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