夫の名前を手書きしたカードまで付いていた

 フランス人のイメージといえば、真っ先に思い浮かぶのはベレー帽と脇に挟まれたバゲットだと思う。バゲットの部分はあっているとして、ベレー帽をタバコにすり替えた方が実際のイメージに近いだろう。スタイリッシュでエレガントなパリジェンヌの中でも、片手にタバコを持っている人がまだ多い印象で、フランス人はタバコ好きとしても知られている。

 約4人に1人が日常的喫煙者であるフランス人のルーティンに「Café-clope(コーヒータバコ)」がある。朝や食後のコーヒーと一緒に一服したり、仕事中にコーヒーを片手にタバコ休憩をしたりすることを言うのだけど、大好きなカフェのテラス席も実は喫煙者のパラダイス(屋内は全面禁煙なので)。

散歩中の発見 

 喫煙者が多い割にはタバコの値段が日本の約2倍で、EUの中でもフランスのタバコ価格は高い。自分はタバコと無縁だが、夫がまだタバコを吸っていた時、日本のタバコ代の「安さ」に驚いた。

 驚きはそれだけではなかった。去年東京のクリスマスマーケットで、夫が喫煙所に電子タバコを吸いに行き、だいぶ時間がたってから戻ってきたのだが、夫は喫煙所で行列していたわけではなく、なんとアメスピ(アメリカンスピリット)の宣伝に足止めされていたのだ。日本でタバコのCMはなくなったものの、まだ直接宣伝できることが衝撃だった。フランスではタバコ自体のCMはもちろん、直接的または間接的な宣伝活動や無料グッズの配布も禁止されているし、ブランド関係なく全てが、ショッキングな写真がのった黒いニュートラルなパッケージに統一されている。という訳で、東京のクリスマスマーケットで時代に合わせたアメスピのマスクカバーをプレゼントされたのだった。


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リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。