12月に入って、そろそろクリスマスデコレーションが本格的になるこの時期、毎年フランスがちょっと恋しくなるな〜。実家にいた時は毎年ツリーを出して、子どもの時に学校で作った飾りをつけたり、家もクリスマス仕様にして、年末のホリデーにむけて準備していた。そしてクリスマスの前、12月6日に​​北フランス、ベルギーや他のヨーロッパの国でお祝いされる聖ニコラウスの日があるのだけど、ベルギー生まれ育ちの母からよく話を聞いていた(実家は南フランスなので実際祝ったことがない)。

去年のブッシュ・ド・ノエル

 現在、聖ニコラウスとサンタクロースは違う人物だが、実はサンタは元々聖ニコラウスから来ているそうだ。フランス語ではサンタクロースのことを「Père Noël」(ペール ノエル、「ペール」は父、「ノエル」はクリスマス)という。また、クリスマスと言えば欠かせないのが大量のチョコレート。年末ホリデー中、トリュフ​​など一口サイズのチョコレートをたくさん食べる。自分で買ったり、あげたり、もらったりして、うちに常にチョコレートがある状態。

サンタコレクション!

 一方、日本での生活を始めてから、家族で集まらないし、あまりデコレーションしないし、祝日でもないので、クリスマス感がちょっと薄くなった。人生で一回も行ったことがなかったKFCが、まさか日本のクリスマス伝統になっていることにもびっくりしたね。そしてある年、たまたま可愛いサンタの飾り物を買ったのだが、それ以来毎年一人のサンタさんの飾り物を買うようになった。ちょっと寂しかったクリスマスに新しい我が家の伝統を作って、夫と毎年サンタコレクションを増やしている。まだ数年しかやっていないが、毎年一人のサンタさんが追加されるのが楽しみで、足の裏にその年を書いておいてあとで思い出と一緒に振り返るのも楽しい。みなさんも、我が家のクリスマス伝統をもっていますか?


リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの27歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。