フランスで、ワクチンパスポート導入の法案が可決されたのが1月16日。その当日にフランスに戻ってきました。入国審査では、特に陰性証明書の提示さえ求められず。PCR検査に2万円以上も掛けたので肩透かしです。
パリ市内に入ると、きちんとマスクをしている人の少ないことにビックリ。鼻出しは当たり前で、あご掛けの人が多く、全く着けていない人もたくさんいます。カフェやレストランを覗くと、マスクなんてしている人は皆無。ウェイターでさえほぼ全員鼻出しです。こんな緩い感じだから、毎日30万人台の新規感染者が生まれるのでしょう。皆さん、ワクチン接種が済んだからマスクなんてしなくて良いと思っているようだけれど、このまま集団免疫を獲得して今回の騒動を収めようという魂胆もあるのかも?
さて、気になるワクチンパスポートですが、南半球のとある国で大問題を引き起こしたワクチン未接種の某テニスプレーヤーについての記事の中で、その時点ではフランスもイギリスも試合参加者に接種義務はないという話でした。でも、ネットニュースを読んだら、フランスは接種済みの選手でないと入国を許可しないという談話を発表したそう。ということは、普通に未接種の外国人は出入り不可能、ということ。未接種者の僕は、一度フランス国外に出てしまったら、次回は入国できなくなるわけです。
どうしても2月に仕事で日本に戻らなくてはいけないのに、一体全体どうしたら良いものか。コロナ禍となって2年が経とうとしていますが、以来ほとんどの時間を日本で過ごしている僕。フランスがますます遠い国になりつつあるのでした~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
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