ポワソニエ大通り沿いのブロカント(古物市)へ行った時のこと。マイケル・ジャクソンの「スリラー」を大音量で流している、少々乱雑なお店の前を通りがかりました。その名も「KING OF POP」。マイケル・ジャクソンの別称です。ウィンドーにはマイケルのコスチュームのような服が並んでいて、入口では店主らしき初老の男性が通行人の気を引こうと大声で何かを叫んでいます。

 コスチュームはもちろんのこと、ゴチャゴチャの内装は手作り感満載。入り口には装飾としてアルミホイルが貼られ、コスチュームにはキンキラのブレードやラインストーンが輝いているのだけれど、その仕上がりはカオス。マイケル風のキラキラジャケット・キラキラ手袋やピンナップが至る所にひしめいていて、全体としてはアートのインスタレーション的な雰囲気があるかも。きっとマイケル絡みのお宝満載に違いないと期待は高まりますが、店主の「イっちゃってる」感が怖くて、とても中に入る気が起きません。

 でも、店主が一瞬奥に引っ込んだので、勇気を振り絞って潜入。するとどう見ても店主が着ていたとおぼしき薄汚れた中古の服が並んでいるだけで、マイケル関連のグッズは見当たらず、30秒で退散。以前はマイケルのTシャツは売られていたそうで、マイケルのトリビュート公演を開催していたシルク・ドゥ・ソレイユ由来の赤いライダースも売られていたこともあったようです。そのライダースも、シルク・ドゥ・ソレイユの団員が店主に貸す、という条件で置いていったもので、そんな代物を売って良いものか。何だかヘンテコリンなお店。ネットの口コミでは「マイケルファンは絶対に行ってはいけないお店」という結論になっていました。通りがかった時は中に入らず、ウィンドーを覗くだけにして下さい。ちなみに閉店した可能性もありです~。

【King Of Pop

9, boulevard Poissonnière 75010 Paris


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トモクン

トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。

●友くんのパリ蚤の市散歩 

http://tomos.exblog.jp