我が家には、僕がコレクションをしている沢山のぬいぐるみがあります。重量的には大したことが無いのですが、問題となるのがレコード。数えていませんが、多分3000枚くらいはありそうです。17世紀に建てられたアパートなので、これは由々しきこと。そうです。床が沈み始めているのです。

 それに伴い、壁にヒビが入り始めていて、最近はそのヒビの隙間が広がっているような気がします。キッチンにはカウンターがあり、やはりヒビが入っているのだけれど、徐々に向こう側の光が見えるようになってきました。そして、床と壁の間も開き始め、ネズミが出入り出来るまでに。ということで、寝室の壁と床の接着部分の隙間セメントで埋める作業を強いられましたが、それが3年前。それでも、ネズミとの闘いは続いています。

 直近では、8月初め。浴室に入った途端にグレーベージュのネズミが走るのを見てしまいました。下水の管を覆うカバーの中に入って行ったのですが、そこを密閉する暇が無く、その場凌ぎで粘着シートを設置。30分後くらいに見ると、シートが大幅に動いていたので、あと一歩で引っ掛かったはずに違いありません。とにかく捕獲失敗。その前は6月。ぬいぐるみを沢山置いているリビングで黒い影が走るのを見てしまいました。その時は気のせいだと思ってやり過ぎしていたのですが、ある時、妖しい臭いを感知し、ずっと置いてあった窓際の粘着シートをチェックしたら、真っ黒な子が引っ掛かっていました。それを袋に入れて捨てるという作業が本当に嫌。ということで、最近はボックス型のものも発売されているようですが、パリの東急ハンズことBHVの売り場を見ると、相変わらず粘着シートかバネを利用した罠が主流。売り場の中でもこれだけのスペースを占めているということは、鼠害に逢っているパリジャン・パリジェンヌが多いに違いありません。取り敢えず、部屋を整理してぬいぐるみとレコードのコレクションを減らし、床の沈下を抑え、ネズミが隠れる場所を減らす努力をしないといけません。高齢者になる前に、断捨離の波が早くもやって来てしまったのでした~。


 

トモクン

トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。

●友くんのパリ蚤の市散歩 

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