スポーツ選手、消防隊、警察官は、フランスの子ども達が一度は憧れる職業。しかし日本の男の子に特に人気なのは「運転士」。あの白い手袋、ユニフォーム、かっこいい新幹線、憧れるよね。

くまモンだらけのメトロ

 子どもの夢に止まらず、鉄道ファンが約150万~200万人いるとみられる日本社会では、電車は特別な存在だ。技術的に優れていて、電車の種類が豊富で遊び心もあるので人気の理由は分かる。東京付近はいうまでもないけど、(ほぼ)どんな田舎でも電車で行けるのがとても強い。交通の便がよくて、日帰り旅がしやすいというのは日本生活の中で好きなところの一つだ。

 フランスの鉄道網でいうと、パリを中心とした各地方都市を結ぶ放射状な構造が特徴的だ。南仏の田舎者の私にとって、大学生の頃パリから実家に帰っていた時は長い旅だった。6時間〜8時間かかって、フランスは電車が時刻通りに運行するとも限らない。東京から中国地方に行くみたいなものなのでそれは遠いよね。

東京を走る新幹線

1964年に日本で「新幹線」が開業された後、フランスは1981年に高速鉄道「TGV」を開業し、去年の9月に40周年を迎えた。2007年に鉄輪式として世界最高速度である574.8キロを記録したTGVは進化し続けて、エネルギー効率に特化した、リサイクル可能な新型車両「TGV M」が2024年から少しずつ導入される予定だ。何年もフランスの電車に乗っていないけど、次帰省した時にどう変わったのかちょっと楽しみかも。

今までフランス国有鉄道「SNCF」が鉄道市場をほぼ独占していたが、競争開放が進んでフランスで走る高速列車などが多様化されつつある。特に気候変動の対策で、公共交通機関として電車が重視されてきている今、これからさらに進化していくだろう。


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リラ

東京で翻訳者としても活躍する28歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。