ノアゼットプレス公式Podcast「カフェノアゼット」も、もう第16回。半年以上フランスについて語り合ってきましたが、「話がリアルすぎて聴けば聴くほどパリに行きたくなくなる」というお便りを頂き、激しく反省。つい、つらかったことばかり思い出してしまって! 最近はパリの区別おススメの観光スポットを紹介したり、「パリでの友達の作り方を教えてほしい」などのリスナーさんの質問に答えたりする余裕が出てきました。また、「日本で使われているフランス語、本当はどういう意味?」というコーナーでは、「キャロットラペ」の「ラペ」は「フロマージュラペ(シュレッドチーズ)」などにも使われている、などフランス語のファジーな表現方法に気づいたり、「アンケート」の語源がフランス語であることを知ったり、基本的に私のお勉強になっています。ぜひ仕事をしながら通勤しながら、聴いてみてくださいませ。
さて、私は先月とは違う私です。今の私は「稲葉の2メートル以内に入った女」です!そう、35周年を迎えたB‘zのライブで何と前から2列目のチケットを引き当て、10回くらい稲葉さんが目の前にやってきたのです。持ってきた眼鏡も双眼鏡も必要なし!裸眼で稲葉の髪の傷みや皮膚のシワなど堪能できました。B’zのファンであると言うのが憚れた時代も隠れファンとして決して踏みpleasure(一番売れたアルバム)を踏まず、30年ファンでありつづけ、ひねりのない名前のファンクラブ「B’z PARTY」にもずいぶん献金してきましたが、全て報われた気分です。目の前に稲葉が来たときに口から出てくる言葉は「キャー」もしくは「ギャー」。すっかり赤子レベルのボキャブラリーに。急激な語彙力低下に見舞われた母を隣で見ていた9歳長女も、軽蔑することなく(たぶん)一緒になって「キャー!」。周りのファンの方々ももう孫がいるレベルのベテラン勢で、お決まりの爆発・爆音でショックを受けた長女に「大丈夫??」と励ましてくれたり、降り注ぐ銀テープを「お嬢ちゃん、テープ要らない?」と声をかけてくれたり、大人の余裕。ライブ後、「どうだった?」と聞くと長女は「意外と松本がカワイイ」。いい感性である。おじさんへの嫌悪感を育てないって大事だよね!……B’zの話はこれくらいにしますから!呆れてもいいけど怒らないで!
最近、次女の口癖が「きょうは残酷な日だった!」。残念、というつもりで「残酷」と言っているようです。私が最近残念だったこと。それは東京都の子育て世代助成金「018サポート」。月5000円の給付金がもらえるということで、さっそく申し込もうと記載のQRコードから専用サイトへ。まず、子どもの名前や親の名前を記入した後は、保険証の写真とマイナンバーカードの写真をアップロードしろとのこと。カシャ。よし。すると「保険証は番号の場所にマスキングテープを貼ってください」。ううう、面倒だけど5000円のために頑張る。ポストイットを切って小さくしてマスキングしている間にページが最初に戻っている!ギィィィィ!!心を落ち着かせて、再度最初からトライ。マスキング写真をアップまでできた!よし、山を越えたな!「区分を記入してください」は?区分?小学生とか?区分を調べるために他のページを読んでいたら、またページが最初に戻っている!クソォォォォ!落ち着け、落ち着け。どうにか区分の謎の記号を発見し記入。すると「振り込むための口座番号を記入してください」。ようやく終わりそうだ!記入!「キャッシュカードの写真をアップロードしてください」とのこと。ううう、面倒……5000円……。もしかして申し込ませないようにしている?深く考えることをやめ、キャッシュカードの写真をアップ。ほっ。ようやく申し込みできそうだ。「親子関係を証明するため戸籍抄本をアップロードしてください」。グフゥ。……本籍のある区役所(遠い)に行って来ます。ていうかもう区役所で申し込みさせてほしい。1時間かけて、結局申し込みできなかったヨ!
吉野亜衣子
ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
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