韓流ブームが欧州にまで広がり、K-POPグループが人気を集め始めていた頃に自分もはまり、そのタイミングで初めて来日した。
2011年の渋谷ではK-POPアイドルの広告看板が出ていたり、新宿の街中でKARAの曲が流れていたり、原宿でポスターや顔がついたうちわなどがびっしりと並んでいる韓流アイドルグッズの専門店があったことに次々と驚き、フランスではなかなか味わえなかった、日本にいながらもK-POPパラダイスだったのを今でも覚えている。

推し活ビジネスが双眼鏡にまで


 日本から帰ってきて大学に入ると徐々に趣味が変わり、韓国グループを聴く機会が少なくなった。その後日本で生活するようになったもののアイドルグループのトレンドにまったく追いついていない状況だったが、この前たまたま友達から大きなK-POPライブイベントに誘われて見に行った。出演していたアーティストはほとんど知らなかったけど、どこか懐かしくてライブの間若い頃の自分に戻れたいい体験だった。
 2021年に新語・流行語大賞にノミネートされた「推し活」が日本で普及して、言葉として耳にしたことがあったけど、このライブでその「活動」を身近で見られた。公式グッズ、ライト、うちわなどを振ったり、全力で推しの名前を叫んだり。その中でグループをあまり知らず何も持っていなかった私はちょっと孤独だったが、一斉に盛り上がる会場の勢いに乗って最後まで楽しめた!

2011年TSUTAYAのKPOP CDコーナー


年齢層が全体的に若かった印象だったけど、子どもからいい大人まで、女性も男性も幅広く集まっていたのも面白い。そしてライブ後、出演していたグループの大ファンである友達に今度のライブも一緒に行かない?と誘われ、これは自分も推し活を復活させちゃうことになるかも。


リラ

東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。