パリのデコレーション事情
造花の次はクマのぬいぐるみがトレンドに
9月初旬に、約半年ぶりにパリに戻ってきました。僕のアパルトマンの周りにあるカフェやレストランには多くの人々が集い、マスクをしている人は皆無。皆さんとっても暢気です。それはさておき、以前アパルトマンの目の前にあるカフェ・レストラン「メゾン・ソヴァージュ」について記事を書きましたが、季節ごとに変わるデコレーションの造花目当てでやってくる人も多く、この界隈では一番の集客力を誇っています。
それで、半年ぶりにパリに戻ってきて気付いたことが1つ。カフェやレストランはもちろんのこと、食材店やアイスクリーム店にまで店先に造花が飾られているケースがあり、何となく安っぽくてモヤモヤするのです。メゾン・ソヴァージュの悪影響。そして、近所のホテルの前を通って仰天したのがこちらの写真。窓という窓に巨大なクマが飾られています。以前からこのクマの存在には気付いていたのですが、気付いたら一大ムーブメントになりそうな勢いです。これは、13区のゴブランに書店を構えるフィリップ・ラブレル氏が、個人的にクマのぬいぐるみを購入して店に飾ったのが最初だったそうで、そこからカフェやレストランを中心にクマを飾る店が増えていったのだそう。う~ん、ぬいぐるみは好きだけれど、このクマは安っぽくていただけない。クマも造花も苦手です~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
●友くんのパリ蚤の市散歩