日本のパスタ歴史にフランス人が?

お米の存在がほとんど消えた
日本のスーパー

ラガラなスーパーの棚、購入数の制限、コロナ禍のトイレットペーパーやマスクでデ
ジャヴな光景。今の米不足でお気に入りのお米が買えなくなって3ヶ月、我が家の麺消費量が急増した。さすがにフランス人の私でも納豆ご飯が恋しくなってきた。
 フランスではもちろんパンは頻繁に食べるけど、お米や日本であまり見かけないそばの実、キヌア、クスクスなど、様々な「主食」がある。そして7割のフランス人が少なくとも週1回は食べているというパスタも大人気。パスタと言えば、2年前に実家に帰っていた時ちょっとびっくりしたのは、家族がスパゲッティを茹でるのにタイマーをつけていなかったこと。なんとなく感で茹でていて、一本を味見して柔らかければ出来上がり。別に「アル・デンテ」にこだわらないから(むしろやわらかめが好き)、ちょっと適当でもいい。自分も昔はアル・デンテをあまり好まなかったけど、柔らかめよりアル・デンテで茹でた方がGI値が低く、体にいいらしい。
 ボロネーゼやカルボナーラなどといった定番のソースがフランスで一般的に人気だけど、日本に来てからナポリタンや「和風」パスタに出会ってパスタ料理の幅がさらに広がった。最近日本のパスタについて調べて知ったけど、初めて日本国内でパスタが作られたのは明治時代で、当時長崎で宣教師だったマリク・マリ・ド・ロさんというフランス人神父がマカロニ製造所を作ったのが最初だという。
 パスタの登場頻度が多くなっている最近のメニューだが、ネットで話題になったイタリア発の料理「暗殺者のパスタ」でいつもと違う濃厚で香ばしい作り方にはまっている。

リラ


東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。