NY到着からの早速小学校にブッコむスタイル
いや~着いた。本当に着いた。今着いてから1週間経ったところです。色々あったけど、一言でまとめると、大学受験までの英語、無力。全然何言っているかわからない。
子連れフライトは、JALファミリーサービスを使って順調そのもの。13時間のフライトで爆食いして到着したジョン・F・ケネディ空港で現れたのは、めちゃくちゃアメリカ人。優しくてニコニコしてるけど、めちゃくちゃ英語で話してくる。あ~私マジでアメリカ来ちゃった。フランスの時より「言葉分かってて来てるよね」の圧がスゴイ~~~。
まずは大急ぎで我が家のゴキゲン姉妹を学校に入れてしまうことに。だってもうすぐ2ヶ月の夏休みに入ってしまうらしいから。家から徒歩5分の現地校を見学。保護者コーディネーター・シャロン先生が親切そう(もはや雰囲気のみで判断)に色々説明してくれたのですが、理解は1割弱。たぶんジョークも飛ばしているけど全部わからない。でも大人だから無視はいけない。「ア~ハ~」って答えること20回。内心は「あ~? は~?」って坂田師匠くらいバカ顔してるんだけど。説明を聞いていた夫によればシャロン先生は「私も昔、イギリス駐在があってとてもロンリーだった。あなたをロンリーにしない」。英語分かる時点でロンリーの種類が違うんじゃないか、シャロン。「PTAに入ることを勧めるわ」。日本のPTAですらうまく立ち回れなかったのに難易度高すぎるよ、シャロン。
シャロン先生によると、朝ごはんと昼ごはんは無料。水筒は持参。文房具は全て学校支給。学校は8時25分~ 14時45分まで。忘れ物は2ヶ月取りに来ないと教会に寄付する。と言っていたそう。夫談。私? 私は、子どもと塗り絵をしに来た42歳です。
肝心の娘二人は、次女は「私は日本語のクラスなんだよね~?」と衝撃の発言を繰り出し、急いで説明したところ面食らっていて不憫でした。長女はそれなりに理解をしていて、「夢だったらいいのに」と後ろ向き100%で不憫。先生は不安げな子どもらをハグしてくれましたが、私も不安なんでハグお願いしていいですか?
何はともあれ、2日後から登校。当日学校まで連れて行った時の姉妹の顔ったら。緊張しすぎて、顔色が土の色に! 可哀想で涙が出ましたが、教室に入った瞬間に子どもが次女めがけてワラワラ集まってくるではないか。パンダを見つけた時の目の輝きである。皆うちのパンダをよろしく! 長女は「この子が案内します」と知らない女の子をあてがわれ、消えていきました。
夫と「何回泣いただろう」「行きたくないって言われたらどうしよう」など不安を募らせ6時間後にお迎えに行くと、次女は「友達4人もできて一緒に遊具で遊んだ。ブレスレットももらった。ランドセルは褒められた!」長女「友達5人できた。こりゃ友達100人行くわ」。つええ。長女は、welcomeと書かれたメッセージボードをもらい、さらにダンスの授業で「MVPはあなた!」と大谷ばりにMVP授与されたそう。クラスに日本人も居ないというのに、特に困ったエピソードがないのでおかしいなと思っていたら姉妹ともども「授業中、先生とグーグル翻訳で会話した」と。翻訳で教えてくれたそうで、長女は「授業に飽きた」と伝えたそう。オイオイ。正直すぎるだろ。「先生を笑わせてやったよ」だそうです。
絶賛時差ボケ中、強行タイムズスクエア。こんな銅像あるんだ。誰だろう。
会った瞬間に事務員のおばさんに「日本の相撲の試合の予約をしたいのだけど日本語が読めないから教えて」と言われました。とてつもないフランクさである。
吉野亜衣子
ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。
帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
2024年春よりNY在住。
連載中のトモクンとポッドキャストやってます。
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