その余裕っぷりに惚れそうになった件

　ボナネ（明けましておめでとう）！　2024年が皆さまにとって輝かしい一年になりますように！　さて、今年もいろんなフランスをお届けしてきたいと思う…というわけで、今年初のエピソードは、余裕ありすぎで驚いた友人ファミリーのこと。先日、彼らが自宅でのランチに招待してくれた。それは、彼らが海外旅行に出発する前日だった。「明日から旅行でしょ？」「フライトは午後だし、お昼に家を出ればいいから余裕！」「荷物は準備したの？」「まだだけど、一週間だけの旅だからたいして持っていくものない！」さすが旅慣れたファミリーである。私は海外旅行前日に人を招いておもてなしをするなんて無理。ましてや、子連れ旅行よ？　

デザートを片手に家族そろってお邪魔すると、すでにいい香りが漂ってきていた。簡単なものでごめんねーと言いながら、子どものために野菜がちらっと隠してあったりと工夫を凝らしたお料理。前菜もメインもおいしくいただき、おかわりもしてしまった。そして何が驚きって、夕方になって帰ろうとした私たちに、「よかったら晩ごはんも食べて行かない？」と提案してきたこと。明日から海外旅行よね？　ええっ、なにその余裕！「冷蔵庫にあるもので適当に作るからたいしたものじゃないけど、食べていって！」遠慮する私たちに、夫婦そろってさらっと言ってくれるものだから、厚意に甘えさせてもらうことにした。いやぁ、すごい。その2人の余裕っぷりに、惚れそうになった私なのであった。