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とびこめ!ミュゼのとびら

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800年の時を越えて佇むゴシックの至宝 シャルトル大聖堂

果てしなく続く平野の中に突如現れる高い塔は巡礼者たちの灯台になるようにと小高い丘に建立されたという。世界遺産シャルトル大聖堂。中世キリスト教の世界を完全な形で残しているとされ1979年フランス初の世界遺産に登録された文化財の一つ。教会自体の歴史は古く、700年代にはこの地にあったと言われています。

女流宮廷画家の視点から見た18世紀

1783年、一輪のバラを持ち、煌びやかなドレスに身を包みレースをふんだんに使った帽子を被り、優雅にこちらを見るマリー・アントワネット。その視線の先には、若き女流画家エリザベートの姿がありました。18世紀、宮廷お抱えの画家となった女性です。

ラ・グルヌイエール モネ メトロポリタン美術館蔵

水面に映える光、そのゆらめき。この頃モネは、如何にみずみずしく水面に反射する太陽を表現するかにこだわっていました。「ラ・グルヌイエール」、ブルジョワジーたちに人気で、ナポレオン三世も愛したという、パリ郊外のセーヌ河畔にある水浴場。そこに浮かぶ水上レストランの風景を描いた作品。

神に捧げる男性の肉体美!?

7月はいよいよパリオリンピックの開幕。既存のインフラを活かし、サスティナビリティをコンセプトとする今大会は、シャンゼリゼ通り、シャン・ド・マルス、ヴェルサイユ宮殿、そしてエッフェル塔など錚々たるモニュメントの下、様々な競技が行われます。

薔薇の一種「ロサ・ケンテフォーリア」とアネモネとクレマチスピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ

この季節になるとフランスのあらゆる庭園に咲き誇る薔薇――この光景は一人の画家とある女性の出会い無くしてはあり得なかったかもしれません。その画家とは、薔バラ薇の画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ。植物をこよなく愛し、殊の外、薔薇には特別な思いを抱いていました。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会  ピエール=オーギュスト・ルノワール   オルセー美術館

降り注ぐ木漏れ日に包まれる楽しいひととき。見ているこちらも楽しくなりますね。今回は、絵画は楽しいものでなければならないというルノワールらしい作品を紹介します。19世紀後半、この絵の舞台であるモンマルトルは、都市と自然、両方の面を持つ社交場として人気で、芸術や文化の中心として芸術家からも愛されていました。

アントワーヌ・ヴァトー/シテール島の巡礼ルーヴル美術館

ルーヴル美術館でぜひ見ていただきたい一枚。前例のないものは認められない時代、新しい分野を切り拓いた作品です。18世紀前半、絶対王政を極めたルイ14世亡き後、堅苦しく窮屈な状態から解放された貴族たちは軽くて楽しいもの、華やかで美しいものを求めるようになります。

カミーユ・クローデル/ワルツ/ロダン美術館

しっかり抱き合い、溶け合うかのようにワルツを踊っている二人。腰から流れるようなドレープと斜めにとられた軸により、その動きはとても滑らかで美しい。女性の艶やかな質感の背中と、男性の筋肉の力強さは官能的な愛を表現しています。作者は、フランスの彫刻家、カミーユ・クローデル。ロダンの弟子であり、恋人でもあった女性です。

クロード・モネ / アルジャントゥイユの雪ロンドンナショナルギャラリー

うっすらと青空を残した薄曇りの午後。わずかに差し込む冬の陽光に照らされた雪は質感まで伝わるほどです。通りを行き交う人々もまばらで、雪の中に残った馬車か荷車の車輪の跡が印象的。全体的にブルーとグレーでまとめられ落ち着いた雪の午後を演出しています。

カミーユ・ピサロ / テアトル・フランセ広場とオペラ大通り、陽光、冬の朝 / ランス美術館

パリの中心オペラ大通り。オスマンの完成させた代表的な近代パリの街並み。手前の広場から奥にはオペラガルニエへ真っ直ぐのびる通り。そしてそれを横切るように地面を走る冬の陽光の帯が印象的です。19世紀後半のパリの冬の風景。冬の空気感と光そして通りを行き交う人々や馬車の活気も伝わってくるようです。