ロシャスのアーティスティックディレクターに就任

Photo: Melanie Doh

 今年2月にネット配信でオートクチュールコレクションが発表されましたが、個人的に一番のトピックだったのが、シャルル・ドゥ・ヴィルモランのデビューでした。

 作風は、(雑な表現だけれど)ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックとニキ・ド・サン・ファールを足して2で割った感じ。ネット上で見ればわかるので探してみて下さい。それはそうと、彼、出自が素敵なのです。シャトレのセーヌ川沿いに、ヴィルモランという有名な園芸ショップがあるのですが、こちらは1815年創立の老舗。名前を見ればわかる通り、彼はその一族出身。


そして、サン・テクジュペリなど様々な芸術家を魅了した美貌の作家・詩人、ルイーズ・ドゥ・ヴィルモランを大叔母に持つという、超正統派の24歳。ということで、このルックスです。王子様感満載で、ファッション業界のスターになる資格は十分。隙を与えずにヘッドハントしたのが、アレッサンドロ・デラクアとの契約終了を迎えつつあったロシャスです。


 何となくマンネリだったデラクアのロシャスが起死回生を目指したのでした。楽しみです。でも、エレガントなロシャスの雰囲気と彼の作風は整合するのか、とても心配でもあります~。 


トモクン

トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。

●友くんのパリ蚤の市散歩 

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