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December 2022
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翻訳家レミのここが変だよ日本文学

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偉大なる監督の断末魔 勝手に死にやがって

 20世紀を迎えるほぼ5年前にオペラ座近くの地下のカフェでとんでもないことが起こった。店の常連が注文ミスにキレたわけでもなくネズミ狩りで厨房がカオスに化したわけでもない。リュミエール兄弟が自らで撮った映像を有料公開したことで映画館の歴史が始まったのだ。カメラに向かって撃とうとする無法者や止め処なく走る汽車を目にしたあたりで、当時の観客は大絶叫を上げていたらしいので井戸から出ようとする貞子を見ていたら、きっと心臓発作を起こしていたのだろう。

英パスポートに仏語が書かれているワケ

 数年前にイギリスが欧州連合から離脱し、ヨーロッパの「中」でありながらも「外」の立場に戻った。ユーロ圏に加入しなかった時点で、絶対美味しいところばかり持っていかれると心配した人は多かったが、揚げられた魚と芋が代表的な料理の国だから正当な恐れといえばそうだった。

機内食の不味さすら恋しくなる今

 コロナ第7波の話が出ているなか、国際的な事情で燃料費が上がり、飛行機に乗ることはとんでもない贅沢になっている。最近はいつ日本が再び観光客を受け入れるだろうという疑問より、フランスから離れた国に行くのは夢のまた夢になるのではないかと不安を感じてきた。無論、自分がツイッターを買い取れるような億万長者や偉い人ではなく、自分にできることはないので、一刻も早くこの状況が良くなるのを待つしかない。       

他愛主義ほど怪しまれるものがない説

 人それぞれだとはいえ、我々人間は基本的に勝手な生き物である。交換レートと関係なく自分の懐に1ユーロも入らない限り行動を起こさない傾向は誰にでもある。所詮ノーギャラで動けるのは金持ちの特権で、響きの良い慈善パーティーだって裏を返せば減税やブランディングの話は必ず出てくる。無理もない。自分に何のメリットにならないことを人はなかなかやらない。初デートで堂々と奢る男に下心が必ずあるのもその例。懐の大きさを見せたらパンティーの中を見せてもらえると期待しない紳士はこの世にいないだろう。

300年前に書かれたシナリオと今の東欧、その差。

 毎月第1水曜日にフランス全国各地で真っ昼間の静寂が突然破れる。数秒の間だけ、非現実的な音が鳴り響き、慣れてない者は皆必ず動きをとめて驚きを見せる。無理はない。あの特殊な音は本来戦争映画でしか聞きえぬはずのアラームだ。いわゆる空襲警報。

静寂と喧騒のあいだ

 留学をはじめワーキングホリデーや出張でフランスに来たことのある日本人は星の数ほど…いないと天文学者にすら言わせないほど、ネットはパリ旅を語るブログに溢れている。

期待を膨らませる冬至

 いよいよ2021年もとうとうと暮れてしまう。結局コロナとの闘いの終わりがいまだに見えず日本は再び鎖国化していく一方、フランスも国民の鬱憤が溜まるのみ。本来一年で一番楽しい時期なのに世界各国に漂う空気がかなり重い。近所のスーパーで雇われるサンタすらなかなか微笑まぬが、それは決して低給のせいでも自己診断でEDだとわかったからではない。

狂気の果てに救いのサンタがいる

 マスメディアは第6波が来るか来ないかで盛り上がっている中、フランス人は少しずつ通常通りの生活を取り戻しつつ、しつこいウィルスよりずっと高めの可能性でやってくるはずのクリスマスに向けて準備を始めている。

フランスの政治の面白さはネットフリックス以上

 現在のフランスのテレビを付けたら、もはや例のウィルスより政治の話題の方が取り上げられるようになった。あれほど毎日感染者数や医療系のドラマみたいに病院の話を聞かされていたのに、急にそういう情報が報道されなくなった。ここ一年半のブランクはなんだったのだろうかと不思議に思えるくらい。その理由は? 無論、来春にせまる大統領選に違いない。

フランスの最終兵器はただの女たらし?

 ジローズの「戦争を知らない子供たち」すら知らない子供達が多くなったほどこの時代は平和。だからこそ先日タリバンが怒涛の勢いでアフガニスタンの首都、カブールを制圧したのが世界的なビッグニュースになった。世界中の誰もが20年前に起こった9・11のことを鮮明に覚えているから急に「戦争」への恐れが甦ってきた。