屋外でのショーがトレンドに 寒さに震えた2023年春夏パリコレクション
コロナ新規感染者が日々5万人から10万人、という数字を叩き出しているフランス。でも、フランス人はディスタンスも飛沫も全く気にせず、それは欧米全体でトレンドとなり、パリコレでもマスクをしているのは僕くらい。
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コロナ新規感染者が日々5万人から10万人、という数字を叩き出しているフランス。でも、フランス人はディスタンスも飛沫も全く気にせず、それは欧米全体でトレンドとなり、パリコレでもマスクをしているのは僕くらい。
7月半ばにパリに戻り、真っ先に向かうのが近所のスーパーマーケット。朝開店したばかりの時分でしたが、点いているライトが半減し、急に暗くなりました。以来、全てのライトが点くことはありません。とうとう節電が始まったようです。スーパーは、人々の嗜好の移り変わりや政治・経済事情を直接的に反映するバロメーター的な場所でもあり、非常に興味深いのですが、昨今の棚の様子を見る限りでは、日々深刻さを増しているようで少々気掛かりです。
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ワクチンパスポートが導入されるギリギリのタイミングで、ルイ・ヴィトンのメンズショーに行けました。ヴァージル・アブローによる最後のコレクション。アブローはオフホワイト(Off-White)のデザイナーとして一世を風靡し、2018年にルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任。フランスの伝統的なブランドのデザイナーにアフリカ系アメリカ人が30代にして大抜擢、世界的に注目を浴びました。
日々新規感染者数が安定の30万人台の中、1月16日に無理矢理パリに帰りました。仕入れもしたいし、メンズのパリコレとオートクチュールの取材もあるし、何といっても阪急うめだ本店にて2月開催の、僕が参加した催事「フランスフェア」にまつわる取材があったので、どうしても帰らなければならなかったのです。実は阪急さんのホームページで流すムービーに出演し、自分で自分を取材するというミッションがあったのでした。
今の今まで、肝心のパリコレについて書き忘れていました。今回9月にパリに戻り、見たショーはたったの5つ。その中でも、色々な意味で印象深かったのがクレージュです。アーティスティックディレクターはニコラス・デ・フェリーチェ。
4月24日に、アルベール・エルバスがコロナ感染により亡くなりました。数々の美しいコレクションを発表して、低迷の一途を辿っていたランバンを救い、一つのジャンルと時代を築いた偉大なデザイナー。2015年にランバンを去って以降は、様々なブランドとコラボレーションしていましたが、リシュモン傘下に新しいブランド、AZ
3月1日から10日間、パリコレクションが行われました。もちろんショーは行われず、全てデジタル配信です。