ポイントの誘惑に負けて、ついにマイナンバーカードを作った。自分にとって一番のメリットはこれで在留資格の申請をオンラインでできるようになることだ。それだけでも大きい。身分証明書として今在留カードを主に使っているが、日本人の場合よく使われるのが運転免許証だ。日本では、本人確認をするためのいわゆるIDカードがないことに来日した時は驚いた。


 フランスは国民アイデンティティーカードというものがあって、2021年にカードがリニューアルした。EUの決まりを受けてフォーマットが変わり、セキュリティー強化のため電子情報が登録されているICチップも付いている。このカードではフランス国籍であることも証明できるので、在日外国人でも作れる日本のマイナンバーカードとは違う。EU圏内であれば、パスポートがなくてもこのアイデンティティーカードだけで他国へ旅行できるようになっている。
 旅行といえば、今フランスではパスポート申請ラッシュが起きているみたい。家族がやっと初めて今年中に日本に来る予定をたてている最中だが、まずパスポートの有効期限をチェックしたら期限切れだった。更新の申請をしようとしたところ、まさかの3ヶ月待ち。地元だけでなく、全国的な現象らしい。コロナ禍から遅れが出てしまったり、コロナが落ち着いて旅行が増えたり、イギリスがEUから離脱した影響でパスポートが必要になったという様々な事情が重なって、パスポートを受領できるまでとても時間がかかっている。
 このままだと申請が旅行に間に合わないと焦り始めて、何とか車で2時間のところにある市役所で申請の予約が取れて、5週間後に無事パスポートをゲットできた。これで一安心!


リラ

東京で翻訳者としても活躍する29歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。