頭の中で23歳で年齢ストップボタンを押した気持ちだけど、今年の11月でついに20代とのお別れがやってきた。実際30歳になったところで突然生活が変わるわけではないけど、この誕生日を機にちょっと特別なことをしたくて、初めて台湾旅行に行くことにした(と言いながら30歳になることを恐れているから旅行準備で忙しくて年齢が変わるのを忘れる作戦)。これを書いている時点でその準備中だが、せっかくアジアに移住したのに今まで日本以外ほとんど行ったことがないのは少しもったいないと思っていた。フランスの場合陸で繋がっていてヨーロッパ内であれば簡単に電車で海外旅行に行けるけど、日本からだと飛行機か船を挟むのでハードルが上がる。7年前2日間韓国に行ったことがあって、その時現地に住んでいたフランス人の友達に宿などを全て任せて行ったので準備が気楽だった。ただ言葉が通じなくて読むこともできない言語の国で旅行したのはかなり久しぶりだったから面白かった。

どこかスターウォーズ感がある


台湾の場合、読めなくても日本語ができるおかげでなんとか漢字で意味がわかったりする。でも町のどこで泊まったらいいか、何を見たらいいか、最初調べた時は全然わからなくて戸惑った。今の時代ネットのおかげで情報をたくさん手に入れられるけど、行ってみないとわからない部分もある。東京に来る観光客は、こんな気持ちなんだなと思った。ガイドの仕事をしていた時、たまにお客さんからの質問に対してこれぐらい分かるじゃないと心で思ってしまったりもしたが、いざ自分が旅行する立場になったら気持ちが分かる。先生もそうだけど、自分が当たり前だと思うことを全くわからない人の立場から考えて説明するのは意外と難しいよね。さて、スーツケースを閉めて行ってきます!

去年のイスタンブル空港

リラ

東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。