6月のパリは日本の梅雨に似て湿度が高く、中々の暑さです。メンズのパリコレクション会期最終日は最高気温が33度にまで上がり、文字通り溶けそうでした。
それはそうと、暑い時期は涼をとるために日本茶をお茶パックに入れ、それを直接ヴォルヴィックのペットボトルに無理矢理突っ込んで冷蔵庫で冷やして飲んでいます。イベントで半年ごとに行く久留米で必ず買ってくる八女茶は2~3回淹れても出るのである意味経済的。飲んでは水を注ぎ足しを何回か繰り返すのですが、パリコレ会期中、あることに気付いて愕然としました。


 いつものようにお茶を注ぎ、注いだ分の水を新しいヴォルヴィックのペットボトルから注ぎ足したのですが、口を閉じようとキャップを回すと上手く閉まりません。見てみたら、キャップを取り違えていて、それぞれの厚みが違うため閉まらないことが判明。写真の左が古いボトル、右が新しいボトルで、キャップの厚みに明らかな違いがあるのがわかると思います。
戦争が始まり、エネルギー問題が起きて久しいですが、近所のスーパーでは相変わらず節電で真っ暗。社会全体は節約方向に動いているので、キャップの縮小はその影響によるものかもしれません。もしくは、コロナ禍を待たずして叫ばれるようになったSDGs(持続可能な開発目標)によるものか。まぁ、多分その両方なのでしょう。僕がパリで使っている石鹸は、自然環境に配慮してかビニール包装から紙包装となりました。でも、紙の原料となる木を伐採して、再生紙でもエネルギーは使うのだから、環境には負担になっているはず。何だか偽善のような気もするのだけれど。ヴォルヴィックに限って言えば、ただフタを小さくしただけなので、許してあげることにします。でも、ちょっぴり物寂しいのはなぜ?


トモクン

トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。

●友くんのパリ蚤の市散歩 
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