普及するかどうかは謎 在仏日本人のためだけではなくなった、パリのカラオケボックス
カラオケってそんなに得意ではないのですが、どうしても付き合わなくてはならない時があります。行く先は大体決まっていて、パリのリトル・トーキョーともいえるサン・タンヌ通り界隈。日本人が経営するカラオケボックスへと向かいます。パリ市内では、カラオケの機材がある他の客の前で歌うカラオケバーは時々見かけますが、個室で歌えるカラオケボックスはサン・タンヌ以外では存在せず。やや閉ざされた世界にあるものでした。そんなパリで、最近地下鉄に大掛かりな広告を打ったのがカラオケボックス「BAM」。日本のとは違い、かなりムーディ&お洒落な内装。
元々はカラオケバーだったようですが、3~30人用の個室を取り揃え、エトワール、マドレーヌ、サンティエなどに計5店舗を構えています。ボルドーや、ロンドン、マドリッドにも支店があるそうで、相当なやり手と見ました。
2時間毎に料金が区切られ、週末やシーズンによっても料金が変わってきます。例えば今年の6月はエトワール店の4人用の個室は21時~23時/75ユーロ程度ですが、木曜日は一気100ユーロに上がり、土曜日は更に10ユーロ上乗せとなります。マドレーヌ店とパルマンティエ店の30人用の個室が、平日だと同じ時間帯で360~420ユーロですが、木曜日から660ユーロになり、土曜日は720ユーロ。でも、30人きっかりで入店すれば、一人一人が払う金額はそれ程高くはなく。ただ、ドリンクとつまみは持ち込み不可なので、それなりの金額になるはずです。ということで、日本の気軽なカラオケボックスと比べたら、それ相当の出費を覚悟しないといけません。トリップアドバイザーの紹介ページでは概ね高評価。22時以降の入店で、料理人が帰ってしまっていて何も頼めなかったというクレームにも、すぐさまスタッフから謝意を示すコメントが入っています。中々用意周到。とにかく、ラグジュアリーなカラオケボックスを経験してみるのも良いのかもしれませんね。ただし、日本の曲が歌えるかどうかは保証なしです~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
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