コロナ禍でも頑張ったパリコレ でも次回は…?
9月末にパリコレが行われました。コペンハーゲンやニューヨークなど、他都市のデザイナーが発表の場をパリに移したため、最終的に参加ブランド数は80以上に。でも実際にショーを行ったのはたったの18ブランドしかなく、何となく不穏な空気が流れていたことは否めません。
僕の場合、10月下旬に開催された催事に参加するため、2週間の自主隔離期間が必要となり、10月初旬に日本に戻ったのですが、パリコレの会期終わり4日間を欠席する羽目になりました。パリコレ中心のスケジュールで動いてきた二十数年間で初めてのケース。そもそもネット配信のショーが多かったので、実際にパリにいなくても問題ないと踏んだ結果でしたが。後から送られてくる写真を見ながらでも、十分に原稿は書けることがわかりました。ただし、実物の服を目にした時の感動や、ショー会場で受けるワクワク感を伝えることはできませんけれどね。
そんな中、今回はバルマンとイザベル・マランからご招待を受けてショーを拝見。実際に見たショーがたった2つというのも、今までのキャリアの中で初。バルマンは、世界中のセレブを客席に置かれたモニターに映し出して、リモートでショーに参加しているかのような演出をし(実際は短い動画が繰り返し流れているだけ)、イザベル・マランは屋外の広いランウェイにダンサーを使ってダイナミックなショーを敢行。両ブランドとも、実際に行われるショーがどんなに素晴らしいものかを、これでもかという程アピールしていて、胸に迫るものがありました。来年の1月のメンズとクチュール、そして2月のレディースはどうなるのか。今から気掛かりでなりません~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏21年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
●友くんのパリ蚤の市散歩