見知らぬ人から褒められた話と、最後のご挨拶

ボンジュール！　フランスにいると、見知らぬ人から身に着けているものを褒められることが往々にしてある。アクセサリー、ストール、時計…。先日はブーツだった。入ったショコラティエの店員さんから、ガン見レベルの視線を足元に感じるなぁと思っていたら、ブーツが素敵だからどこのブランドのものか教えて欲しい、と言われた。しかもサイズ感を聞いてくるくらい、買いたい本気度高め。しばしの間、私たちはブーツ話で盛り上がった。フランス人は、相手が見知らぬ人であっても、素敵だと思ったら素敵だと躊躇なく伝える。そこにお世辞はない。褒められてうれしくない人なんていないと思うから、そこには当然、笑顔が生まれる。そして、人と人のちょっとしたコミュニケーションが生まれる。今の世の中、それってとても大切。うん、私は、こういう人間臭さの残るフランスが好きなんだなぁ。

　さて…最後にご挨拶をさせて下さい。ノアゼットプレスで連載を始めて、早いもので丸6年が経ちました。実はここのところ仕事が忙しく、ノアゼットへの寄稿がどうにもこうにも難しくなってきていました。悩んだ結果、このあたりでバトンタッチがいいかな…という結論に至り、選手交代をお願いしました。これが最終回となります。今後も、引き続きインスタ（chiharu_paris11）ではパリの日常をお届けしていきますので、そちらでお付き合いいただけるとうれしいです。今まで本当にどうもありがとうございました！
Merci infiniment ♡