【今月のセリフ】C’est lui qui avait raison,devouloir être cequ’il était.

「お前が正しかった、人は自由だ。」(映画『天国でまた会おう』より)

 なぜフレーズの訳が「彼(lui)」でなく、「お前(toi)」なのかは、ぜひ映画を見てみて下さいね。僕の教室では、フランス映画を教材とした「映画クラス」をやっており、気に入った映画のセリフをもとにレッスンしています。この映画には本当に心を動かされたので、戦争の起こっている今、一人でも多くの人に見てほしいけれど、戦闘シーンを見たくない生徒さんもいるかと思い、教材に使うことは諦めました。

 戦争について考えるのは楽しいことではない。でもフランス人は、戦争、またそれと密接している政治について、家庭で話題にする事が日本より多いかもしれない。隣国と地続きであるフランスは、他国の侵攻に対する危機感を日本より強く持っています。だから、頭の痛い話題であっても、自分の意見を持ち、発言することが自分を守ることでもあるとも思うのです。


© 2017 Stadenn Prod. – Manchester Films – Gaumont – France 2 Cinéma

『天国でまた会おう』

「Aurevoirla-haut」

監督・脚本・出演:アルベール・デュポンテル

DVD:4,180円(税込)(2019年8月発売)

発売元:キノフィルムズ/木下グループ

販売元:ポニーキャニオン


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