メキシコ人シェフが生み出すフュージョン料理

鯛は肉厚で、食べ応えのある1皿。酸味をピクルスで加え、ソースはあえて濃厚な肝を利用しているのが特徴。

 凱旋門のすぐ近く、小道を入ったところにある小さなレストラン「OXTE」。メキシコ人シェフが経営するミシュラン1つ星レストラン。メキシコの食材を上手に取り入れたガストロノミーは、例えばトウモロコシの皮のバターだったり、アボカドを使用したデザートだったり。今までなかった新鮮な感動を与えてくれます。最後にピリッと辛さが残るお料理が多いのもメキシコならでは。

超濃厚な肝のソースにふんわり焼き上げられた白身魚。パリパリと焼かれた鱗に甘みのあるカリフラワーのピュレ。1つ1つがどれも美味しく、合わせて食べるとさらに美味しい!

 日本人にとって嬉しいのは、メキシコでも生の魚を食べる習慣があるらしく前菜には大抵生魚のお料理が入っていること。先日頂いた鯛のカルパッチョは、甘酸っぱいピクルスと濃厚な肝のソースが絶妙なバランスで相性抜群。甘すっぱ辛旨い?と言うのかな。日本では味わえない新しい生魚の食べ方を体験できました。低温で焼いた後に炭火で燻って仕上げる豚肉はジューシーで香り高く、あっさりしがちな豚のフィレ肉を深みのある味に変身。白身魚のポワレは、焦がしバターの香ばしさと肝のコクがたっぷりのソースがふんわりと焼き上げられたお魚にトロリとからまり、あまりの美味しさに1口1口惜しむように頂きました。

ほんのりとピンク色に焼きあがった豚のフィレ肉は脂がなくてもジューシー。低温調理の後は、表面をカリッと焼き上げ、それを炭火の土佂に入れてサーブ。

 そして何より絶品だったのがデザート。パンナコッタは甘さ控えめでお上品。重くなくあっさりなのに1つ1つの味がしっかりと感じられぎゅっとの美味しさが濃縮し香りが高い。そして口に含んだ直後の溶ける新食感。これだけもう1度食べにもどりたいと思ってしまうほどでした。ミシュランをとってまもないからか、まだお値段も控えめなのが嬉しい。行くなら今のうちの隠れ家的レストランなのです。

弾力のあるのに、口に入れたとたんすぐに溶けてなくなるパンナコッタ。表面にはうっすらジュレが。この一手間が美味しさをUP。後味爽やかでいくらでも食べれてしまうお味。

RestaurantOXTE

住所:5RueTroyon75017

電話:0145751515

HP:https://www.restaurant-oxte.com


マダム愛

東京で知り合った仏人男性に連れ去られ、気が付けばパリジェンヌとやらに。パリのレストランと生活、2つのブログを書いてます。

●マダム愛の徒然パリ日記

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