【フランスと日本の結婚の違い】結婚記念

 10代の頃、結婚に憧れていたよりも、もしかしたらしないかも、したとしても30代かなと思っていた。結局20代前半で結婚することになり、今年の5月が6周年記念になる。が、未だに結婚指輪も、記念写真も、式もやっていない。記念写真は、東京の区役所で書類を提出した時従業員の方が撮ってくれた1枚のみ。日本は役所でのセレモニーがないため、後で式を挙げないと結婚した実感がない。年金や健康保険の相談で待っている人たちの隣で待って番号で呼ばれ、カウンターで書類を渡して終わりという何もないことがちょっとびっくりだった。

家族で結婚1周年記念祝い


フランスでは、予め必要な書類を役所に出し、前を持ってセレモニーの日時を予約する。その役所での結婚宣誓式は、証人となる身近な友達や家族も参加し、市長が司会するちゃんとしたセレモニーだ。その後、したい人は同日や別日に教会での結婚式を挙げたり披露宴・パーティをやったりするけど、役所のセレモニーだけで済ます人もいる。大体20分程度なのでかなり短いが、ドレス姿でお互い結婚の同意を言い合うので、それだけでも結婚した!と感じられる。

東京の結婚式


フランスでの結婚式は子どもの時しか行ったことがないけど、東京で2回友達の結婚式に参加したことがある。その写真を家族に見せたら、夫が一緒に参加しなかったことにびっくりされた。席数や親しさの関係で夫婦ではなく私だけが招待されていた。フランスの結婚式の場合招待する人の中で夫婦や長く付き合っているカップルがいたら片方しか誘わないことをあまり見ない気がするけど、もちろん人によってマナー違反かどうかの判断が違うし、何か事情があって誘わないことがある。結婚式もやっていないけど、今年こそ後撮りしたいな〜。


リラ

東京で翻訳者としても活躍する29歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。