パリのジュンク堂にノアゼットプレス本が!

入り口からすぐ!
ありがとうございます~ !

 久しぶりのパリ上陸で、まず確認したかったのがパリの「ジュンク堂」。なんと世界で唯一ノアゼットプレスの本が売られている書店なのです。ドキドキしながら、パレガルニエ(工事中でショック)から日本食街サンタンヌ通りを抜けて、ジュンク堂に到着。どこかな〜と探す間もなく発見! 入り口からすぐの棚に平積みしてもらえていて感動もひとしお。編集さんが作ってくれた宣伝用POPもきちんと貼ってくださっていて、胸いっぱいになりました。突然やってきたアジア人が店内の写真を撮りまくっていて怪しまれそうなので、店長さんを呼んでいただいてお礼を伝えることに。やってきた店長Rさんは日本語ペラペラの優しいムッシューで、「もっと目立つところに置きますね」なんて涙が出るようなことを言っていただいたので、興奮しながら「今度是非ノアゼットプレスのインタビューに答えてください!」と言ってみたら「嫌です」。速攻&断固拒否。「僕、顔出しはチョット……」ハッキリしていて気持ちがいい。皆さまもパリにお立ち寄りの際は、ぜひメディアにはなかなか現れないR店長とお話してみてくださいませ。
 次に、ノアゼットプレスの配布箇所となっている
日本食材店「京子」さんも開いていたのでご挨拶。腰を限りなく低めに入店し、担当者の方を待つこと5分。アポなしでやってきた謎の女にいぶかし気な担当者が現れ、自己紹介すると「あ、ああ~~ ? あ、毎月置いてるやつね」なんとかわかってくれた模様。が、次の会話を考えていなかった。「あの、えーと、フリーペーパー、どうですか」大部頭の悪めな質問を繰り出してしまった。「う~ん、最近はね~みんなネットで情報集めるからね~、フリーペーパーはどうだろうねえ」デスヨネ! 質問が悪すぎました、すみません! 「持っていく方、いらっしゃいま
すか」「え~うん、そうじゃない? 今無くなってるってことは」デスヨネ! 元報道記者とは思えない準備の悪い質問でした。「あの、これからもよろしくお願いします!」。中身のない挨拶で終始してしまった自称編集長でしたが「頑張ってね」と優しい言葉で送りだしていただきました。
 もう一つ、どうしてもしたかったことはノアゼットプレスのライターさんたちに会うこと。時間が短かったのでお会いできたのは二人。一人目は新連載
「パリにゃん通信」を始めてくださった合唱団指揮者の杏里さん。エッフェル塔近くのカフェで杏里さんの圧倒的な明るさに、ついつい人生相談してしまい、あっという間に時間が過ぎ泣く泣くお別れ。
 「アレコレ、パリコレ、ナンダコレ~」のトモクンとはトモクンのご自宅で。トモクンが長年の蚤の市で集めた愛用品に囲まれた部屋ではトモクンが一時間
炒め続けたというズッキーニやワイン、トモクンDJによる音楽を楽しみました。子どもたちはトモクンの部屋のトイレにいたマネキンに大興奮。流すボタンを押すだけでキャーキャー騒いで、「ディズニーランドみたいだった」と大満足。帰り際、お家から出て振り返ると古いアパルトマンの窓からトモクンが手を振っていて、ちょっと泣きそうになりました。何でも絵になるパリ、なんでも5割増しになるんだから~。

マネキンが居るのに
不思議と怖くないトイレ。

吉野亜衣子


ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。
帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
2024年春よりNY在住。

連載中のトモクンとポッドキャストやってます。