日本人になったの?

結婚8周年記念のプチヌン活

 フランス語圏の方向けにガイドをやっていた頃、日本での日常生活はどんな感じなのか、行政の手続きにはどんな特徴があるのかとか、よく自分の生活のことをお客さんと話していた。それで日本人と結婚していると言うと「じゃ、日本の国籍を持っているの?」と度々聞かれた。フランスでも、外国人がフランス人と結婚しただけでは自動的にフランス人になるというわけではないが、婚姻後4年経てば国籍取得届のようなものを出し申請して条件を満たせばフランス国籍がもらえる。フランスでは重国籍が認められているので、2つあるいはそれ以上の国籍を持つことができる。
 日本の場合、日本国籍がほしければ帰化申請をする必要があるけど、二重国籍が認められていないので自分の元々の国籍を喪失することになる。そして日本国籍を持つには、自分の名前を日本の名前にする必要があり、自由に選べられるのはびっくり。今の名前・苗字をカタカナやひらがなにしてもいいし、当て字にしてもいいし、まったく新しい名前にしてもいい。自分で公的に名前を決められるチャンスって、他に中々ないよね。フランスでも、国籍を所得する時に名前・苗字を「フランス語化」できるけど、変更は強制的ではないし、日本と違って元々の苗字とまったく関係ないものにできないらしい。
 自分はフランスの国籍を放棄したくないので帰化まではしたくないけど、日本で長い間生活していてずっと短いビザを繰り返していると不安定だし、毎回更新も面倒なので、永住権を申請した。申請して1年半待った結果、残念ながらの却下。2019年から提出する書類が増えていたり、審査もいろいろと厳しくなっていて、書類を集めるだけでも一苦労だったけど、一旦休憩してからまたいつか再挑戦しようかな。

リラ


東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。


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