「Viking」流のお食事

 Bonne année !毎年、私の誕生日には高級ホテルのビュッフェレストランを楽しむのがお決まりで、今回は初めて帝国ホテルのインペリアルバイキングに行ってみた。日本初のビュッフェスタイルレストランで、ホテルの中でもトップクラスなので、いろいろあった2021年の28歳のお祝いに決定。

 ホテルロビーに飾られていた有名人の写真の中には、80年〜90年代にフランス大統領を務めたFrançois​​ Mitterrandと、「レオン」でかっこいい殺し屋役から日本のテレビCMでドラえもんになったJean Renoの写真を発見! 

17階からの眺め

 そもそもこのご時世でビュッフェに行くのはちょっとと思っていたが、自分で料理を取るのではなく、タブレットで注文し、スタッフがテーブルまで持ってきてくれるという新しい楽しみ方になっていた。ビュッフェというより高級レストランの料理コースのような感覚で、これもまた新しい体験だった。

歴史を感じる内装

 そういえば日本では「ビュッフェ」と「バイキング」という言葉が使われているけど、何が違うのだろう。実は「ビュッフェ」はフランス語の「Buffet」から来て、テーブルの上に様々な料理が並んで自分で取って食べるスタイルのこと、または食器棚のことをさす。レストランで、ビュッフェが食べ放題であることをいう時はよく「Buffet à volonté​​」(ビュッフェ・ア・ボロンテ)という。日本で「バイキング」を「食べ放題のビュッフェ」という意味で定着させたのは帝国ホテルで、つまり「バイキング」は「ビュッフェ」の日本特有の言い方なんだね。さて、2022年のお誕生日ビュッフェはどこにしようかな。


リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。