フレンチ幼稚園、卒園したみたい
石田三成が下痢で関ケ原の戦いに負けた説があると知って、俄然石田治部様に親近感を持っているアイコです。次の旅行は滋賀県だな~。お育ちがよすぎて(西東京)、この大変な状業もしばらくしたら終わるんだろうな、なんてのほほんと構えて早数か月。ジャニーズアイドルに媚びるために高いお金払ってホワイトニングした歯も、すっかり茶色くなりにけり。2年持つって聞いたのに。短い命だった白い歯を披露した相手は「こんにちは~、うちのお母さんジャニーズ好きなんです」と公園で長女が唐突に母の秘密を暴露しながらナンパしたお母さんくらいです。反応に相当困っていらっしゃいました。申し訳ありません。
長女もコロナとは関係なく、予定通り卒園式もないままフレンチ幼稚園が終了。そして9月には入学式もないまま同じ敷地内の小学校に入学となります。幼稚園最後の日、今年で日本を離れて生まれ故郷のレ・ユニオン島に帰る担任の先生に長女からお礼の品を渡しました。お迎え時に先生に会ったら、子供の成長を共に見守っていた者として高ぶって泣いてしまうかもしれない、と頭の中でフランス語のお礼の文章を繰り返し練習しつつ幼稚園の門に到着。高鳴る鼓動を感じながらビデオを回して待っていると、長女を連れた先生の姿を発見、一言目を発するために大きく息を吸った次の瞬間、子供の背中を押し、手を振ってくるりと背を向けたゾエ先生。そうです、私はただ深呼吸しただけの人です。そっとビデオ停止。勝手にフラれた気持ちに涙一つでない卒園。贈り物を買った財布が泣いていました。
一方長女は感傷的とは程遠く、夜寝る前に「人生で初めて長くてすーってするオナラをしたのは5月7日......」と語り始め、それをすかしっぺという、と教えたところ「すかしっぺの生まれ変わりであるスーカスは......」毘沙門天の生まれ変わりの上杉謙信をトリビュートした、ジョージスーカス三部作的な壮大なスーカスの大冒険を延々と聞かせてくれました。君の人生「初」を母さんはすべからく記録しとく。たとえすかしっぺであっても。
写真は8月に閉園予定のとしまえんにいたアルパカくん。ヘアカットに疑問を持っているのに言い出せない顔です。としまえんも国立科学博物館も人数制限の事前予約制なのでスーカスカ。東京から出られない丸々2か月の夏休み、退屈させないよう必死の毎日です。ステイホームで子供と白玉を作るのがブームと聞いたので、さっそく白玉粉を買って調理をしましたが、開始5秒で子供二人が白玉粉のまとまらない感触が気持ち悪いと手をブンブン振り出し、部屋中白玉粉。掃除をし終わったころ、「さっきはー、ごめんね。白玉粉、ぶちまけたりして。気分、わるくなっちゃったよね?ほら、これで気分変えよ?」と色男風にレゴを差し出してくる長女、それどこで学んだのかな?
吉野亜衣子
ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。ソルボンヌ大学にてフランス文化を学び帰国。日仏文化交流のための NOISETTEを設立。
●NOISETTE公式ブログ 今日もパリで困ってます!
http://www.noisette-paris.net/aiko-paris/