最後の最後にデモ行進とストライキ ちょっぴり大変だったパリコレクション
2月末からスタートしたパリコレクション。年金受給開始年齢引き上げによるデモ行進とストライキは落ち着いたかのようでとても平和だったのに、最終日の3月7日に悪夢が! その日、午後からラスパイユ通りを出発してイタリア広場までデモ行進が行われるのをすっかり忘れていた僕は、日本に帰国するための陰性証明書をもらいにラスパイユ通りの検査所へ。デモ行進の人垣をかき分けながら何とかたどりついたけれど、当然クローズ。ガックリしながら駅へ行ったら閉鎖。その先の駅も閉鎖。半径2キロくらいの駅は全て閉鎖。ショーが始まる時間だったので慌てましたが、デモ行進で道自体も閉鎖され、もちろんタクシーもなく。諦めて、遠くの駅まで歩いて何とか地下鉄に乗りました。凱旋門までたどりつき、2番線に乗ろうとしたら運休。結局、そこから会場まで歩き、ギリギリ間に合いました。
Y/プロジェクトのショー会場は工事現場で、真っ白な粉塵が漂っています。マスクしておいて良かった。最前列には布団にくるまった髪の毛ボサボサの寝間着姿の男性が座って、美容マスクを顔に被せたり、キュウリパックをするパフォーマンスをしています。多分、Y/プロジェクトのショーの一環だったと思うのだけれど、大笑いできて良かったです。ショーには全然集中できませんでしたが。帰りはバス+徒歩+地下鉄で何とか帰宅。その日の歩行距離は14,5km。体力勝負の最終日でした。翌日、日本へ向けて出発しましたが、タイミングが良かったです。デモ行進とストライキは激化し、ごみ問題も含めて現在は大変なことになっているよう。この危うい状況は今後しばらく続くはずで、近く旅行を考えている方はぜひ再考を!
トモクン
●友くんのパリ蚤の市散歩
http://tomos.exblog.jp
トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。