日本のお正月といえば紅白!(2019年の写真)

新年おめでとうございます!2021年が始まり、リセットボタンを押したい気持ちだが、残念ながらそう簡単にはいかないね。それでも新年と健康を祝って、「tchin-tchin !」と乾杯して祝おう!

そう、ご存知の方がわりと多いかもしれないけど、フランスで乾杯する時は「チン-チン」と言う。日本人である夫はフランスに何年か住んだことがあるのでもう慣れたけど、逆に日本に慣れてきたフランス人の私の方が、フランスで乾杯する時に若干恥ずかしくなってきた。教えるとちょっと面白い豆知識になるけどね。元々その言葉の由来は、グラスがぶつかった時の音や、20世紀初頭のころに中国にいたフランス軍人が持ち帰ったなどとも言われている。

Santé !

そもそも乾杯の時に何でグラスをぶつけ合うのでしょう?これもまた様々な説があるのだが、その一つは飲み物に毒を入れた暗殺が多かった中世ヨーロッパ時代に、毒が入っていないことを証明するためにお互いのコップを強くぶつけて飲み物を少し飛ばしてから飲んでいたらしくて、その習慣が続いたそうだ。現在、フランスで乾杯する時に相手とお互い目を見ながらグラスをつけることが一般的だけど、これも当時は信頼の印だったという。

乾杯の言葉は「tchin-tchin」以外にもいろいろあって、「〇〇に乾杯!」のように状況に合わせて何かを祝うこともある。ヨーロッパなどの国で、乾杯の言葉は健康を祈る表現が多くて、フランス語では「santé !」(サンテ)と言う。

それでは、Bonne année et bonne santé !(よい一年とよい健康を!)

 


リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。