ネコカフェ風コワーキングスペース「Koneko Work」パリにオープン

【Koneko Work】
34 rue d'Aligre 75012 Paris
月~金曜9~19時営業(土曜のみ10~18時) 日曜定休
WEB :https://konekowork.com/

100年以上前からジャポニズム(日本趣味)やジャポニザン(日本趣味の)という言葉が存在するフランス。日本文化へのリスペクトはただならぬものを感じますが、依然として日本への注目度は上がっていて、年を追うごとに様々な部分で影響が見られるようになっています。
 今回ご紹介するのは、パリに根を張りつつある猫カフェ。文化ではないのかもしれませんが、日本発のサービス業の一形態が、今まさにパリで定着しようとしています。
 すでに3軒程の猫カフェがオープンしているパリですが、今春、アリーグル市場の入り口に新たな猫カフェが登場しました。猫カフェというよりも、仕事場として利用してもらうことを目的としたお店で、そこに保護猫がいる感じ。店名から期待感を抱いてしまいそうだけれど、仔猫はいなく、一番若くて1歳。5匹の猫がいて、それぞれにコーディネイターとか資料室責任者などの役職が付けられています。
 気になる料金ですが、1時間6ユーロのコースが一番短く、4時間20ユーロのコースは1時間につき3ユーロを支払えば追加が可能。ロッカー付き個室も利用できる32ユーロの日帰りコースも用意。また、4~6名用のグループワークやミーティング用の会議室Hokkaidoもあり、1時間コースが30ユーロ、半日が100ユーロ、1日だと200ユーロ、という設定になっています。コーヒーなどの飲み物やクッキーなどのお菓子は飲み放題食べ放題。
 漫画喫茶がパリに上陸して20年程が経ち、地味に残り続けていますが、猫カフェはもう少し一般化されやすそう。特にフランスの猫カフェは保護猫を要員に迎えているという特色があり、譲渡も可能で、深く根付く可能性は大きいかもしれません。期待をしながら見守りたいと思います。

トモクン


トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。