ついにフルタイム

リラックスモードでのお仕事

 現在勤めている会社では数年前から週4日で勤務しているけど、10月からは30代にして初めて同じ会社でフルタイムで勤務することになった。フルタイムと言っても、正社員ではなく、今までと変わらず短期間のアルバイト契約をずっと更新している状況なので、安定した立場とは言えない。ただ、少なくともうちの会社ではアルバイト契約を更新できる期間は最長で4年間との決まりがあり、その期限が迫っている。更新の上限に達した場合、業務委託で新たに契約を結ぶか、社内の制度を利用して契約社員に応募できるけど、直接正社員にはなれず、安定した立場への道のりはまだまだ長い。 

 フランスでの社会人経験がほとんどないので契約の種類やその周りの法律に詳しくないが、フランスではもっと厳しく規制されているようだ。フランスでもざっくり分けると無期雇用と有期雇用の契約があり、無期雇用は基本の契約形態とし、有期雇用の契約には様々な細かい決まりがあったり、特定の状況でしか利用できなかったりする。業界特有のルールや例外があるけど、一般的には一時的な企業活動の増大、休暇中の社員の代わり、季節限定の仕事などの場合に用いられている。

 逆に言うと、通常かつ継続的な企業活動のために有期雇用を用いることができない。現在の私の状況のように、同じ企業で継続的な仕事のために短期間の契約を何回も更新して何年間も有期雇用のまま働くというのは、基本的にはできないようだ。 日本ではこれまでにインターン、フリーランス、派遣社員、アルバイトを経験してきたが、いつか正社員になる日が来るのでしょうか。とりあえず、週5勤務を経験してからまた考えることにしよう。

リラ


東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。