2025年のパリコレクション、心に残ったコレクションはヘラルボニーとコラボレーションしたアンリアレイジに決定!

専門的な美術教育を受けていない障害者によるアート作品を世に送り出すべく、岩手県を拠点に活動する企業、ヘラルボニーについては、昨年のパリ進出に際してこちらの記事で取り上げました。それから1年が経ち、2025年9月に発表された森永邦彦さんがデザインを手掛けるアンリアレイジのコレクションでは、何とヘラルボニーとのコラボレーションが実現していたのでした。
総勢18名のアーティストの作品が、京セラによる水を使用しないプリント技術でプリントされ、各アイテムを華やかに彩りました。ユカイ工学とのコラボレーションによるネコの尻尾が動くバッグがコーディネートされ、尻尾の機械構造を転用したドレスも登場。それぞれのルックに絶妙な動きが加えられ、今回は何だかとてもエモーショナルです。
事あるごとにアンリアレイジのコレクションについてここで書いている、アンリアレイジ推しの僕。今年3月に発表された、LEDの装飾に彩られたコレクションも素晴らしかったものの、ビヨンセがライブ衣装として着用したことが話題となったくらいで、広く認知されていないことはとても残念。そして今回のコレクション。単にヘラルボニー所属のアーティスト作品をモチーフとして使うだけでなく、そこに有機的な動きを見せる無機質な機械を内蔵させて、よりドラマティックで感情に訴える演出を加えています。これまでに無い服を創造したという点で、あらゆる分野から注目されて欲しいと心から思える仕上がりでした。
ヘラルボニーとアンリアレイジ。もっともっと評価されて然るべき企業とブランドがコラボレーションをしたことは、僕としても嬉しいですし、今年のコレクションの中でも最も印象深かったトピックです。今後、相乗効果が生まれ、両者の注目度が高まっていくことを願ってやまないのでした。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
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