一戸建てだけでなく、アパルトマンだって危険!押し入り強盗頻発のパリ
財政赤字のせいで、国債の格付けランクが 下がってしまったフランス。一方の日本も不安要素が山積みで、似たり寄ったりかもしれません。両国とも綱渡り状態で、ギリギリ先進国の仲間に入れてもらえている感じでしょうか。そんな相似形を描く日仏だけれど、不思議と治安問題でも近い状況です。
日本では、悪知恵の働く人が募集を掛け、あちらこちらで強盗事件が発生していますが、不景気こそが弱者を犯罪に追い込んでいるのかもしれません。それはフランスも一緒で、治安は悪化する一方。強盗事件が頻発しています。日本人として初めてパリでミシュランの3ツ星を獲得したシェフの奥様が、シェフの出張中に宅配業者を装った押し入り強盗に遭った事件は記憶に新しく。パリの東急ハンズとも言われるデパート、BHVへ行ってみたところ、人が通ると自動点灯する入り口灯のコーナーのスペースが急に大きくなっていてビックリ。そういえば、今年の夏過ぎに僕の住むアパートの階段スペースの電灯が、ドアを開けた瞬間に自動点灯するようになったのですが、白昼でも点いてしまうため、当初は光熱費の無駄と思っていたのだけれど、ここに来て防犯意味があったことに気付いたのでした。
そんな中、郵便受けに警察署からこんなもの(右 写真)が投函されていました。この種のいかめしい文面を目にすると、反射的に滞在許可証の更新を思い出して苦々しい気分になるのですが、全然違いました。僕の住むパリ6区で押し入り強盗が頻発しているため、いかに防ぐかについてのセミナーのおしらせ。警察の防犯部門の責任者と6区の区長が主催です。強盗の手段と手順を学び、犯罪発生を抑えることが最重要課題と訴え、多くの区民の参加を呼びかけています。残念ながら、その2日前に日本へ向けて発ってしまったので、出席できなかったのだけれど。全く他人事ではないので、次回、こんな催し物がありタイミングが合ったら、参加を真剣に検討したいと 思います~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
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