フランスで眼鏡デビュー

日本やアジアのLEGOの飾りがある地元のメガネ屋さん
今年の1月中旬から2月中旬まで、2年ぶりにフランスに一時帰国することになった。インフルが流行って年明けに体調を崩してしまい、ギリギリ回復したタイミングで飛行機に乗って無事南仏に到着した。母国に帰っているうちに様々な手続きをしたり、病院に行ったりして、ついでに視力検査もやることにした。両親二人とも目がかなり悪いのにもかかわらず今まで自分の視力がわりとよかったが、デスクワークで一日中パソコンを見たり、年も取ったりして、ここ数年視力が落ちていることに気づいた。検査はいろんな機械を使っていったが、日本と違って「C」字型のランドルト環ではなく、複数の異なるアルファベットの文字を読む形になっている。検査の結果、近視だったことが分かり、人生で初めて矯正眼鏡を作ることになった。
いわゆる眼科ではなく眼鏡屋さんで検査をやったが、フランスも眼科からの処方箋がなくても矯正眼鏡が作れるようになったようだ。最初は日本に帰ってから眼鏡を作った方がいいのかもと悩んだが、日本で伊達メガネやサングラスを試す度にいつも大きすぎて形も微妙に合わないのだ。そもそも眼鏡が似合わない顔で、フランスでも自分に合う眼鏡がないんじゃないかなと不安だったが、あたりまえだけど顔の特徴がそれぞれの国で異なるので、フランスで作った方が合うものを見つけることができた。検査をやってくれた眼鏡屋さんですぐにフレームをいろいろと試したけどその場で決められなくて、気になった眼鏡を6つ無料で貸し出してくれた。そのおかげで家で試着してからゆっくり選ぶことができた。眼鏡をつけることで自分の視力が上がるという感覚を初めて味わったけど、やっぱり快適だ!

リラ
東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。
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