不透明な世界情勢の中でも華やかに美しくなんちゃって最新パリコレ事情

3月2日~ 10日まで、2026・2027秋冬コレクションが開催されました。これまではアパレルウェブというネット媒体でハイライト記事を書いていましたが、今回から有線放送が運営するencore modeというネット媒体で記事を書くことに。でも、新しい媒体のため、多くのブランドに認知されておらず、いつもの半分ほどしかショーに招待してもらえませんでした。タイトルに“なんちゃって”と付けたのは、たった9つしかショーを見ていない僕が、パリコレの最新事情を語るのはおこがましく、極々私的な内容にしかならないと思ったからです。
 それでも、イッセイミヤケやヨウジヤマモト、毎回素晴らしいクリエーションを見せてくれるアンリアレイジなどの日本勢、そしてラコステやシャネルといった大規模なショーを行うブランドから招待状を頂き、ルイ・ヴィトンやロエベ、バレンシアガなどのショールームにも伺えて恵まれているとは思います。お陰様で、ある程度のボリュームの記事を書けましたし、それなりの分析はできたと自負。それにしても、招待してくれるブランドが減りました。そもそも各ブランドは会場を小さくして招待客数を減らしているのだから仕方がない。
 新任デザイナーによるコレクション発表がなかった今回は、話題に乏しいシーズンでした。でも、実はパリコレ参加ブランド数が114から98に、何と16も減ったという事実は気掛かりで、僕としては最大のトピックだったかもしれません。中国とローマでそれぞれショーを行うメゾン・マルジェラとヴァレンティノの参加見送りがあったのはさておき、世界情勢の影響が出始めているのではないかと思うのです。
 来シーズンの参加ブランド数を見ない限り、今回の減少が偶発的なものかどうかは判りませんが、ファッション業界全体に不穏な空気が立ち込め始めている気がしてならない。まずは、6月末のメンズコレクションが無事に行われることを祈るばかりです~。

トモクン


トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。