ピーマンとパプリカ、謎が解けた!

フランスのスーパーで見るピーマンの山盛り

スーパーで見る野菜の中でずっと気になっていたのはピーマンとパプリカだ。日本ではピーマンとパプリカという風に別々で売られていて、何が違うのだろうとずっと疑問に思っていた。フランス語からみるとちょっとややこしくて、「ピーマン」と言う言葉は、フランス語の「piment」(ピマン)と近くて、それが一般的にトウガラシ(辛いもの)をさす。だから初めてスーパーでピーマンを見た時に、えーこれがピマン(トウガラシ)なの?!と辛いものを想像していたが、食べてみたら全く辛くなくて、なんだ、「poivron」(ポワヴロン、ピーマンのこと)か!と驚いた。次にパプリカを見て、そこで疑問が生まれた。これもポワヴロンじゃないの?

一個一個も大きい!

フランスでは、パプリカがあまり出回っていないのか、ただ区別されないのか詳しくわからないけど、パプリカとピーマンは同じ「poivron」(ポワヴロン)と呼ばれる。「poivron vert」(緑ピーマン)、「poivron jaune」(黄色ピーマン)などと色と合わせて呼ぶことが多い。「poivron」という言葉の由来は「poivre」(胡椒)だそうだ。

しかし、話はまだ終わっていない。実は、フランスでも「paprika」(パプリカ)と言う言葉が使われている。でもそれはスパイス(パプリカパウダー)のことを指している。恥ずかしいけど、フランス語では野菜のことをパプリカと呼んでいないので、パプリカパウダーが、このパプリカの野菜からできたスパイスだとは知らなかった!日本でポワヴロンのことを「パプリカ」と呼んでいるのを見たおかげで、実はパプリカは元々ハンガリーの品種で、その実でパプリカパウダーが作られていることが分かった!

リラ

東京でフランス人観光客を案内する仕事を始めたばかりの26歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。