今年2月にOPENしたガストロノミー

マダム愛

美しすぎる内装

星つきミシュラン店での修行を経て、パリ16区の高級住宅街に今年堂々と自身のお店をOPEN した山本シェフ、レストランの名は「Ken Yamamoto」。こじんまりとした店内はセンスが溢れる空間で入った瞬間から期待が高まります。

 この日はランチでしたが、本来はディナーのみでの提供のこちらのスペシャリテ、フォアグラの西京焼きを前菜で頂くことができました。表面がパリッと、中はとろ~っと。焼き加減が絶妙すぎる! そしてあっさりしながらも味が染み渡っている大根との相性が抜群すぎて止まらない~。食べ進むにつれてお皿から無くなるのが寂しくなる程でした。友人が頼んだ「みかん鯛」のカルパッチョは、本当にみかんを食べさせて育てた鯛のことらしく、あの独特のみかんの皮の風味が。お初なお味です

 メインの仔牛肉はつけあわせが天ぷらという、フランスではありえない1皿。マデラ酒をこれでもかと言うくらい煮詰めて作るソースが濃厚で、あっさりとしたお肉に力強さを与えてくれていました。

 友人のお魚にはオレンジと醤油のソース。甘酸っぱさが最後に香る濃口のソースがお魚にぴったり。アンディーブ(チコリ)の苦味も全体をまとめてくれて良いお仕事していました。

 デザートはとろりとしたフォンダンショコラ。カカオのソルベと頂きます。甘過ぎず、チョコレート本来の風味を感じる事ができる大人の味のデザートでした。最後にお茶菓子を頂いて終了。全体的にハズレの無い正当なフレンチだなと思ったランチタイムとなりました。

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スペシャリティのフォアグラの西京焼き。もう最強!という言葉が合う1皿。ただ、大根に合わせていてもかなりこってりしているので、この後に頼むメインは気をつけた方が無難かもしれません。

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メインの仔牛肉。マデラ酒で作られたソースが美味しくて、これだけでどんなお肉でもお魚でも美味しく変身させる事が出来そう。

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デザートが実はちょっと残念でした。もちろん美味しかったのですが、このレベルのレストランならばもう少し工夫したデザートがいただきたかったな、というのが本音でした。

今月のお店

KEN YAMAMOTO

144 Rue de la Pompe 75116 Paris

01 45 62 64 97

今月のハート

総合 3

料理

3

ドリンク

3

サービス

3.5

雰囲気

5

コスパ

3

マダム愛


東京で知り合った仏人男性に連れ去られ、気が付けばパリジェンヌとやらに。パリのレストランと生活、2つのブログを書いてます。